当社で、都道府県別に引っ越しシーズンにおける固定電話の利用状況について新たに使われるようになった電話番号の2011年4月と2012年4月の利用状況を調査しました。
※「新たに使われるようになった」とは:前月電話が使われていない状態から、当月電話が使われるようになった状態のもの
■上位5県が東北に集中、復興の息吹が伝わってくる結果に
岩手県は前年同月比で2012年4月には2.23倍と大きく増加している。(図1)上位5県はいずれも東北地方で、岩手県2.23倍、秋田県2.08倍、青森県1.80倍、福島県1.56倍、山形県1.38倍となっている。(図2)特に岩手県、秋田県は前年同月比で2倍以上も増加している。震災で一旦は使用中止あるいは停止していたものが大きく復興に転じたことがこの数字からうかがえる。
■東北地方の数値が高く、日本地図の中心部の数値は低い傾向に
もうひとつ特徴的なのは日本列島の中心部の数値が低いことだ。福井県0.89倍、長野県0.88倍、愛知県0.78倍、岐阜県0.76倍は前年同月比で1~2割程度減少している。関東を見てみると東京都1.11倍、千葉県1.13倍、埼玉県1.03倍と増加しているなか、神奈川県だけ0.92倍と減少している。関西を見てみると京都府1.00倍以外は兵庫県0.95倍、大阪府0.85倍、奈良県0.81倍といずれも1.00倍を下回る結果となった。
総務省が昨年6月発表した国勢調査によると、日本の単身世帯数ははじめて3割(32.1%2010年10月現在)を超えており、首都圏ではまだ逓増傾向が続いている。それに対し、関西、中部、東海ではマイナスに転じ、世帯数自体の減少がこの数字からは見て取れる。
図1 (リンク »)
図2 (リンク »)
■用語解説
※1 TACS-DB
日本全国に流通しているほぼすべての電話番号を、TACS(※2)を用いて定期的に調査し、過去24ヵ月分の電話利用状況を蓄積したデータベース
※2 TACS
電話番号の今現在(リアルタイム)の利用状況(使われているのか、使われていないのか)を、相手先の電話機のベルを鳴らすことなく判定する、電話番号クリーニングシステム
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