AsiaNet 52887
共同JBN 0500 (2013.5.7)
【アスタナ(カザフスタン)2013年5月2日PRN=共同JBN】カザフスタンの首都アスタナで4月25、26の両日開催された第11回ユーラシアン・メディア・フォーラム(Eurasian Media Forum、EAMF)は、ユーラシア地域と東西対話の主要なプラットフォームとして内外から高い評価を受けた。
マルチメディアのニュースリリースは以下のサイトを参照。
(リンク »)
世界46カ国から出席した600人ほどの代表を前に、カザフスタンのヌルスルタン・ナザルバエフ大統領は歓迎あいさつの中で、社会における統一的影響力としてのメディアの重要性を強調した。
フォーラム自体はメディアを交えた自由な意見の交換を通じ、国際的相互理解とユーラシア統合にこれまで貢献してきた。ナザルバエフ大統領は同フォーラムがいまや地域対話の主要プラットフォームの一つになったと指摘した。
これまでのフォーラムと同様、今回も代表には著名な政治家、エコノミスト、ビジネスマン、ジャーナリストが含まれていた。350近い国際的なマスメディアがこのフォーラムを取材した。
フォーラムに対するナザルバエフ大統領の積極的な見解は、参加した多くの東西代表から賛同を得た。ロシアのチャンネル1テレビ司会者のマキシム・シェブチェンコ氏は、このフォーラムが彼の知る限り最も重要な知的、政治的イベントであると語った。初めてフォーラムに参加した米ピュリッツアー受賞ジャーナリスト、ロイ・ガットマン氏はフォーラムの価値は、国際的交流に加え、ユーラシア経済共同体(Eurasian Economic Union)に向けた進展などの地域問題を扱ったことにあると指摘した。
第11回ユーラシアン・メディア・フォーラムには以下の著名な講演者が含まれていた。イランの次期大統領候補フーサング・アミラフマディ氏、アフガニスタン大統領公使モハンマド・ヤヒヤ・マルーフィ氏、トルコのトゥデーズ・ザマン紙編集長ビュレント・ケネス氏、カザフスタン環境保護相ヌルラン・カパロフ氏、前ギリシャ副首相テオドロス・パンガロス氏、英下院議員ジョージ・ギャロウェー氏ら( (リンク ») )。
第11回ユーラシアン・メディア・フォーラムでは今回もまた、アルジャジーラ国際テレビ放送の司会者兼プロデューサーであるリズ・カーン氏が司会者を務めた。
アジェンダは2日間にわたる6つのセッションで構成された( (リンク ») )。最初の2セッションで、参加者はアフガニスタンと中東の不安定な状況を討議した。アフガニスタンの軍事作戦は終了する予定だが、参加者は計画されているアフガニスタンからの北大西洋条約機構(NATO)軍・米軍の撤退に伴い、新たな戦闘が発生することに懸念を表明した。アルジャジーラ・インターナショナル(英国)のシニア司会者であるスティーブン・コール氏がこのセッションの司会を務め、アフガニスタン大統領公使のモハマド・ヤヒヤ・マルーフィ氏、イラン大統領候補者のフーサング・アミラフマディ氏、ロシアのテレビ司会者、マキシム・シェブチェンコ氏らがこれに加わった。
フォーラムの中でもカザフスタンが主催する2017年国際博覧会とユーラシア経済共同体(EEC)結成については、さらに熱心な討議が行われた。カザフスタン副首相のカイラト・ケリンベトフ氏はEEC結成後に参加国の享受できる優位性について語り、ギリシャのテオドロス・パンガロス前副首相は、ギリシャの欧州共同体(EC)加盟の経験に基づきいくつかの助言を行った。
フォーラム2日目は、世界トップクラスのジャーナリストを含んだ講演が行われた。ロシア・トゥデー司会者のアレクサンドル・グルノフ氏(ロシア)、米作家でジャーナリストのグレッグ・パラスト氏、英国人ジャーナリストのジュリアン・ナンディー氏らが情報セキュリティーとメディア革新について見通しを語った。
EAMS組織委員長のダリガ・ナザルバエワ博士は、第11回ユーラシアン・メディア・フォーラムの閉会式にあたって総括講演を行った。ナザルバエワ博士は参加者、ゲストに感謝の意を表明するとともに、次回フォーラムが2014年4月24-25日に再びアスタナで開催される予定であると発表した。
第11回ユーラシアン・メディア・フォーラムの組織委員会と参加者はともに、会議運営の効率の良さや広範かつ時には過熱気味になった議論、検討対象となった時事問題をめぐる異なる意見の交換などをたたえ合った。
ソース:Eurasian Media Forum Organizing Committee
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。