AsiaNet 53433
共同JBN 0727 (2013.6.19)
【ブリュッセル2013年6月19日PRN=共同JBN】国際香粧品香料協会(The International Fragrance Association ―IFRA) は業界で進められている安全性計画(注1)の一環として、IFRA実施要綱(Code of Practice)の47回目の修正を公式に発表した。
量的リスク評価(QRM)手順(注2)に基づいた新しいIFRAスタンダードが6件、修正されたスタンダードが4件、 フルフラールの使用を禁じる新しいスタンダードが1件、2.4-Dienalの使用を禁じるグループスタンダードが1件、それにシッフ塩基の寄与を考慮にいれた修正スタンダードが11件である。また最大使用許容値の修正が1件あった。
6件の新スタンダードのうち1件は、ジヒドロクマリン(Dihyrocoumarin)の安全な使用をサポートする新しいデータが得られた結果、以前は禁止されていた物質が、使用を制限される物質となった。新しいスタンダードは以下の通りである。
―IFRAスタンダードで原材料として使用が制限されているものが102件
―IFRAスタンダードで原材料として使用が禁止されているものが80 件
―IFRAスタンダードが純度要求を設定しているものが20件
第47修正の詳細全文とすべての関連ガイダンス文書は新しいIFRAのウェブサイトから無料で入手できる: (リンク »)
IFRAの実施要綱はIFRAに直接、ないしその関連組織に加盟しているすべての企業にとってコンプライアンスの順守が強制される。
実施要綱はIFRAスタンダードのすべてを網羅しており、あらゆる香料物質の製造およびその取り扱い、あらゆるタイプのアプリケーションに適用される。トイレタリーや家庭用製品の製造者を含む顧客企業の多数は自社の香料が実施要綱に盛り込まれているスタンダードに準拠していることを期待している。
IFRA実施要綱は世界中に配布されており、すべての会員協会、会員企業の手元にあり、政府の監視機関や利害関係機関も保有している。
(編集者注意)
(注1)Fragrance industry Safety Program
香料業界の安全性計画は人体ないし環境に与える影響を調査研究して、香料物質の「安全使用レベル」を設定するか、その利用を禁止する。現在安全計画は186件のスタンダードを対象に、選択された香料物質の使用を制限、ないし禁止をしている。
香料業界が安全基準を順守することを確実にするため、国際香粧品香料協会(IFRA)はコンプライアンス計画を立てている。毎年、世界10カ国の店舗から購入した450品目から50品目を選んでテストしている。商品が実施要項やスタンダードに従っていないことが判明した場合、IFRAは製造業者と協力してコンプライアンスを順守させる。
(注2)Quantitative Risk Assessment (QRA)
IFRA は2005年、接触過敏症を誘発する香料物質を制限するために新しい量的リスク評価(QRA)アプローチを導入した。新しいアプローチは過敏症誘発物質をより精緻に評価でき、使用状況にもよるが、物質の許容値レベルをより正確に把握することができるようになった。最終的には消費者が特定の物質でよりいっそう過敏症状をおこさないようにできる。
ソース:IFRA
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