JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)は、7月3日(水)から4日(木)にかけて、JOGMEC金属資源技術研究所(秋田県小坂町)において鉱害環境情報交換会を開催しました。
JOGMECは、鉱害防止事業者を対象に鉱害防止対策に関する技術指導や情報提供を行っています。この業務の一環で、鉱害環境情報交換会として関係自治体や企業の関係者を対象に、鉱害防止技術に関する施策の動向や対策事例などを紹介する講演会と鉱害防止関係施設等の見学会を実施し、関係者間で知見と情報を交換する場を提供しています。
今回は、「坑廃水処理の効率化に向けて」をテーマに据え、金属資源技術研究所にて開催し、JOGMEC以外から53名(国・地方自治体15名、企業・団体38名)の参加がありました。
講演会では、JOGMECの金属・石炭事業支援本部長の長友が主催者を代表して挨拶した後、経済産業省の鉱山・火薬類監理官付小泉補佐より「我が国の鉱害防止施策について」と題し、第5次基本方針の概要についての講演が行われました。
その後、JOGMECが平成24年度に実施した技術開発の成果に関する報告の他、早稲田大学所准教授と産業技術総合研究所石川主任研究員よる専門講演が行われました。
翌日の現地見学会では、小坂製錬株式会社の製錬所や坑廃水処理施設と、相内鉱山の水処理施設の見学が行われました。
講演会の様子については、近々JOGMECのホームページにアップする予定です。
■金属資源技術研究所の概要
平成7年10月 金属鉱業事業団技術研究所として発足。現在は主に金属資源の生産技術や鉱害防止技術についての研究を行っています。生産技術では平成17年度よりバイオリーチング等を利用した湿式製錬技術開発を実施しており、鉱山開発におけるバイオリーチング等の活用可能性の検討、最適浸出方法等について研究を行っています。また、鉱害防止技術では平成20年度より自然浄化を利用した新たな坑廃水処理技術であるパッシブトリートメントの調査研究を実施しており、鉱山坑廃水を硫酸還元菌を用いて処理する場合の最適な処理条件を検討するため、様々な試験を行っています。
金属資源技術研究所
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