AsiaNet 53683
共同JBN 0822 (2013.7.17)
【グラスゴー(英スコットランド)2013年7月16日PRN=共同JBN】世界でトップの高級品リテーラーがチームを組んで、世界で最も精緻なモルトウイスキー・ブランドの一つと手を結び、本物の希少ウイスキーコレクションを発売する運びになった。
マルチメディア・ニュースリリースは以下のウェブサイトを参照。
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ダルモア・パターソン・コレクション(The Dalmore Paterson Collection)と名付けられた、世界で他に例がないコレクションは7月16日に、新装なったハロッズ百貨店のファインスピリッツ・ルームにおいて1セット98万7500英ポンドで誇り高く販売を開始する。
▽一人の男の人生を貫いた情熱
コレクションを構成する12本のボトルは世界各地で保存されてきた、最も古く、希少で価値の高いストックから集められ、ダルモアの蒸留マスター、リチャード・パターソンによって1本ずつ吟味され、香りと味わいをテイスティングされて選び抜かれたものばかり。このうらやましい仕事に関わったのはパターソン氏一人だけでなく、ハロッズのワインおよびスピリッツ・バイヤー、ニック・フレミング氏も他の追随を許さない経験を生かしてウイスキー選抜に協力した。
パターソン氏は1926年から1990年代までに蒸留されたウイスキーを名付けるにあたって、自分のキャリアを通じて影響を与えてくれた人々の名前を選んだ。その中には本人の父親と祖父、ダルモア蒸留所の親会社であるジェイムズ・ホワイト氏とチャールズ・マッケイ氏も含まれている。
リチャード・パターソン氏の人格はコレクションにも刻み込まれている。それは個人的で他にない手書きの台帳で、1000時間を費やして200ページにわたって書き込まれた、コレクションを創るに当たってのパターソンのあらゆる思考を記録したものである。
▽特注の手書きの台帳、デカンターとキャビネット
台帳はグラスゴーで最も古い印刷会社の一つで、ウイスキー業界にも納入しているJohn Watson & Company Ltd.が製作した。最も繊細なカーフスキンで装丁される前にページごとに折り畳まれ、銀でフォイルされ、パターソンの署名がある。
12本のボトルは1本毎に手作りの鉛入りクリスタルグラスのデカンターに入れて提供される。製造したのは世界でトップのクリスタルグラス製造所の一つ、Glencairnである。高級宝飾店、Hamilton & Inchesがそれぞれのボトルに銀で装飾を施した。
コレクションそのものは特注の木製キャビネットに納められている。英国をリードするキャビネットメーカーの一つであるGavin Robertsonがデザインと製造に700時間以上をかけた。
▽高級ウイスキーのグローバル市場
高級ワインと蒸留酒のグローバル市場は繁栄と成長を続けており、2013年は前年比12%成長が見込まれている。成長にはいくつかのファクターが貢献している。中でも、中国の高級品消費者は個人用高級品の購入で全体の4分の1を占めている。高級観光も世界の高級品支出の40%を占めている。(Bain & Company "Luxury Goods Worldwide Market Study" 2012)
高級ウイスキーの世界市場もこのトレンドを反映している。中南米やアジアでは特に希少品やビンテージ商品に対する力強い需要を示している。シングルモルト・ウイスキーに対する旺盛な需要は、米国のような成熟した市場でも顕著である。米国では高級ウイスキーが酒類販売部門で最もダイナミックな拡大を続け、2012年には販売量で12%成長を遂げた(CandMResearch, 2013)。
▽発言集
ダルモア蒸留所の蒸留マスター、リチャード・パターソン氏は次のように語った。「ハロッズと一緒に仕事をして、われわれは本当に最も高い品質のウイスキーコレクションを作り上げた。本当にオンリーワンの世界最高と言える。個人的には多くの時間を費やして、アルネスの蒸留所で熟成してきた12本のボトルを真にベストな希少で高い価値があるものに仕上げることができた。このコレクションをそれにふさわしい世界のナンバーワン高級品売り場であるハロッズのスピリッツルームでショーケースのセンターステージにならべることができてうれしく思っている」
ハロッズの食品部門責任者、ブルース・ラングランズ氏は「買い手がつかないなんて心配していない。最高ランクのウイスキー販売に心配があるなら始めからダルモアと組んで金をかけたりはしていない。ダルモアはわれわれの新しいスピリッツルームのフラグシップ商品だ。それにふさわしい特注の手作りのキャビネットに納められている。心配しているのはすぐに売り切れになってしまわないか。そうなるとスピリッツルームから早々と目玉商品が亡くなってしまうことになる」と語った。
ダルモアブランドを所有しているWhyte & Mackayのジョン・ビアード最高経営責任者(CEO)は語る。「これはダルモアとハロッズの真のパートナーシップである。長い時間とエネルギーを費やして特別なものを創りだした。これまでだれもこんなウイスキーコレクションを創らなかった。ウイスキー業界の最も献身的で、尊敬を受け、愛されているリチャード・パターソン氏の生涯をかけた事業を体現したものだ。この他に例を見ないウイスキーのコレクションを購入するものは、ウイスキーだけでなくパターソン氏の人生の一部をも購入することになる。それだけコレクションに人生を込めた、ということだ」
(編集者注)
▽ダルモア(The Dalmore)について
ダルモアは1263年、キングアレキサンダー3世の時代、ダルモア家はアイコニックな12角のオス鹿の紋章を勅許された。マッケンジー一族の一人が、オス鹿の角に突かれたアレキサンダー王を救ったためだ。
他のウイスキー製造業者と異なりダルモアの生産量は限定されている。それぞれ別の蒸留プロセスを経るために、二つの釜で蒸留したものは厳密に同じものではない。ダルモアは販売されるたびにその味が違う。
ダルモア蒸留所にはスコットランドで最も貴重で希少なウイスキーのストックが保存されている。記録破りのダルモアTrinitas 64年物やその他の希少ウイスキーであるSirius、Selene、Candela、Oculusなどの出荷元であるため、ウイスキー投資家、コレクター、愛好家が今回のコレクションに注目している。
ソース:Dalmore Whisky
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