「これらの新型デバイスは、次世代PONネットワークの厳しい要件に対応するために、レベルアップした高帯域性能や高い入力感度の他、幅広いSD AssertおよびLOS De-Assert時のプログラマブル閾値レベルと、4dBの閾値ヒステリシス幅、安定したSD AssertおよびLOS De-Assertタイミングなどを提供している。」と、マイクレル社高速通信事業部マーケティング部長のTom Kapucija氏は述べた。「これらの機能により、システム到達範囲を増大し、リンクアップタイムを改善し、ペイロード帯域幅を向上して、リンク効率を最適化できる。」
「より高速でより多くのデータを処理したいという需要が増大していることから、通信事業者はこの需要に対応するために、回線設備のアップグレードとネットワークの改良を行う必要に迫られている。マイクレル社は、この需要にデバイスレベルで対応する努力を続けている。弊社の新型光リミティングアンプは、次世代FTTH、エンタープライズ、伝送ネットワークの技術的課題の解決に不可欠なスピード、パフォーマンス、機能を提供している。」と、タイミング&コミュニケーションズ製品グループ副社長のRami Kanama氏は述べた。「リンク効率向上により、システムオペレータはデータ伝送のパフォーマンス向上を達成できるので、通信事業者のCapExとOpExを節減できる可能性がある。」
両デバイスには、5mVp-p~1800mVp-pの差動入力電圧の全範囲に対応する高速SD AssertおよびLOS De-Assertのタイミング能力により、リンク効率と最適化が向上する。4dBの閾値ヒステリシスは、3mVp-p~30mVp-pの幅広いLOS/SD閾値範囲で提供されている。内蔵された50オームの入出力インピーダンス整合回路は、外部コンポーネント数を減らしてコストを削減しつつ、高速信号のインテグリティを最適化する。TTL互換JAM入力は、LOSまたはSD信号を帰還することで、SQUELCH機能を提供する。
SY88053CLではユーザーが調節できる閾値決定機能があり、非対称ノイズ分布でノイズの多い応用でビットエラーレートの最適化運用が可能である。一方SY88063CLは高速データパス向けにユーザーが選択できるデジタルオフセット補正機能を提供し、内部デバイスオフセットを自動的に補償できる。他の機能としては、1Gbps~12.5Gbpsマルチレート運用、選択可能なLOSまたはSD出力、選択可能なRXOUT+ / RXOUT- 信号極性(SY88053CL)、25ps(Typical)の高速な立ち上げ/立ち下げ時間などがある。改善されたモジュール組み立て易さとコスト削減により、現在の顧客要件に対応するパフォーマンスマージンを拡大できる。リンク効率拡大とデータスループット改善により、ノードあたりのダウンストリームスプリットを向上し、リンクセットアップバジェットのマージンを512nsまで稼ぐ。ノイズの多い環境でのBER最適化と、EDFAまたはRAMAN光アンプの非対称ノイズプロファイルの補正により、到達範囲の拡大とデータスループットの増大を達成する。
両デバイスは、3.3V +/-10%の幅広い電源範囲を提供し、-40度~+85度の工業用温度範囲と、小型の3mm x 3mm QFNパッケージで提供される。
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マイクレル社はグローバルな半導体サプライヤーとして、アナログ、イーサネット、広帯域通信に使用されるICソリューションを世界市場に提供している。同社製品には最先端のミクスドシグナル製品、アナログ製品、パワー半導体、高性能通信用スイッチ、クロック管理スイッチ、イーサネット・スイッチおよびPHY製品がある。ユーザーにはエンタープライズ、民生、工業、モバイル、通信、自動車、コンピューター製品などの有力メーカーが含まれる。本社と最先端のウエハー製造設備は米国カリフォルニア州サンノゼにあり、米州、欧州、アジア全域に地域販売代理店とカスタマーサポートの拠点、先端テクノロジーのデザインセンターがある。さらにマイクレル社は世界に広範な流通販売網と代表事務所を保持している。詳しい情報は (リンク ») から入手可能。
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