AsiaNet 54654
共同JBN 1219 (2013.10.16)
【蘇州(中国)2013年10月16日PRN=共同JBN】
*蘇州工業団地(Suzhou Industrial Park、SIP)ナノテク・セクターの目標は、国際的ナノテク・コミュニティーの中国へのポータル
9月25日朝、蘇州工業団地でCHInano Conference & Expo 2013が開幕した。参加したのは、米国、フィンランド、スイス、ドイツ、フランス、英国を含む12カ国の代表と、生産、教育、研究を含む多分野の専門家、学者ら数百人だった。
SIPは、ナノテクノロジーの機会を中国産業の転換とアップグレードに導く可能性のある新興の戦略的分野として捉えた中国最初の工業団地である。SIPは現在、中国で国家レベルのナノテク産業化・革新の唯一の基地である。この工業団地によって、ナノテクを技術革新の「ナンバーワン」プロジェクトとして確立することが、SIPとしての確固とした決意である。さらに継続的な発展を推進するためにも、ナノテクに集中するとの決定は、優れた結果によって証明されたように好判断だった。
SIPは、「China International Nanotech Innovation Cluster」、「Suzhou Nanotechnology National University Science Park」、 「Suzhou National Hi-Tech Industrialization Base for Nanotech」を含む8つの国家レベルのタイトルを得ている。この工業団地には、中国科学院(CAS)蘇州ナノテク・ナノバイオ機構(Suzhou Institute of Nano-Tech and Nano-Bionics)、東呉大学 とウォータールー大学が資金を提供したSUN-WIN Joint Research Institute for Nanotechnology、USTC-UC Berkeley Joint Nano-Science and Technology Instituteを含む、約20のナノテク関連施設があり、全体としてナノテク分野のトップタレントの約200人が集まり、200のナノテク関連企業を生み出している。年初からの8カ月間にこのセクターの総生産高は前年比50%増の80億元にのぼった。SIPは国際的ナノテク・コミュニティーの「中国へのポータル」になるのを目指し、同セクターの発展を推進するために、リソース、ポリシー、努力を傾注している。
▽国際協力を通じて世界的名声を獲得中
エクスポ開催中に、チェコ技術庁とSIPはCzech Technology China Center(チェコ技術中国センター)建設に関する覚書に署名し、ナノテクノロジー、バイオロジーの分野で中国、チェコ両国間の技術交流と貿易協力に幕を開けた。これは工業団地に建設されたChina-Finland Nano Innovation Center、Holland Hi-Tech China Centerに続く3番目の国際協力プラットフォームになる。
過去3回のCHInanoセッションの結果、SIPは米国、フィンランド、ドイツ、シンガポール、日本、英国を含む20カ国以上の国・地域のナノテク関連組織との関係を多様化し、国際的リソースを現行ベースで統合、活用している。例としてフィンランドとの協力を挙げると、中国・フィンランド・ナノテク戦略協力計画に加わり、蘇州ナノポリスにあるChina- Finland Nano Innovation Centerを本拠地に定めてから、最初の4つの共同プロジェクトを立ち上げるまでに、協力関係は、ナノテクノロジーだけからナノ素材、製薬を含む関連分野にまで拡大した。
SIPのナノ・セクターは、ますます国際的な評判が高まっている。
▽産業クラスターによって主導的セクターを構築
SIPは最近、ナノテク産業チェーンに位置づけるため、工業団地内の200近いナノテク関連企業の関係を図示した図表を発表した。上流のナノ素材、分散技術、デバイス・パッケージング事業から中流のコア部品専門企業、下流のアプリケーション、ナノ処理専門企業に至る関連企業は、集団的にこのセクターの発展を推進している。SIPはこれを念頭に、CHInanoの第4セッションの主題として産業協力を定め、その戦略の一部として、工業団地内の企業間の協力を促進している。
ソース:Suzhou Industrial Park Administrative Committee
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