AsiaNet 55054
共同JBN 1413 (2013.11.21)
【ルイビル(米ケンタッキー州)2013年11月21日PRN=共同JBN】シリコンをベースにした従来型の太陽電池よりも発電効率が高く、扱いが容易で低コストで生産できる新型太陽電池を開発したことで知られるスイスの化学者、ミハイル・グレッツェル(Michael Graetzel)氏に、米ルイビル大学(University of Louisville)からリー・アン・コン記念再生可能エネルギー賞(Leigh Ann Conn Prize for Renewable Energy、 (リンク ») )が贈られることになった。副賞は5万ドル。
グレッツェル氏はEcole Polytechnique Federale de Lausanne(スイス連邦工科大学 ローザンヌ)の教授で、同大Laboratory for Photonics and Interfacesの所長を務めている。ナノ科学と光電変換を融合した色素増感太陽電池の開発が認められ、グレッツェルセル( (リンク ») )と呼ばれている。
氏の開発した太陽電池は地球上に広く存在する材料を使って太陽光を電気に変換するもので、薄膜シリコンをベースにした太陽電池の効率に近づきながら製造コストを劇的に低減することが可能にした。新型太陽電池の量産は2009年に始まった。
グレッツェル氏は世界で最も多く言及される化学者の1人で、取得特許が50件、本を2冊出版、1200件の論文を発表している。氏の構想は数多くの研究グループや多数のカンファレンスを生み出した。
来春、氏はルイビルを訪問する予定で、受賞理由となった業績について公開討論を行い、リー・アン・コン記念賞のメダルを受ける。同賞は卓越した再生可能エネルギーのアイデアとそれが与えた世界的なインパクトに対して贈られるものである。
賞を授与することになっているルイビル大学のジェームズ・ラムゼイ学長は「グレッツェル博士は太陽光発電を最も効率的、プラクティカルに低コストで作成する国際的なリーダーである。博士の研究を評価し、リー・アン・コン記念賞の最初の受賞者として誇りに思っている」と述べた。
賞はルイビル大学コン再生エネルギー研究センターが管理しており、名称はセンターのサポーターで賞金の提供者であるハンク・コン、レベッカ・コン夫妻の亡くなった娘にちなんでいる。2014年の受賞者のノミネーションは1月1日から6月1日まで受け付けられる。
ハンク・コン氏は「再生エネルギーの刷新でこれだけの権威者を顕彰するのはリー・アンを記憶するのにふさわしい。私たちは科学が証明され、この世界のために役立てられていることに興奮している。ミハイル・グレッツェルが選ばれたことはコン・センターで行われている研究を反映したものであり、ここ5年の間の努力のすべてを強化するものだ。娘もそれを誇りにしているだろう」と語った。
グレッツェル氏の写真は以下のサイトからダウンロードできる:
( (リンク ») )
ソース: University of Louisville
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Andrew Marsh at +1-502-852-8597 or andrew.marsh@louisville.edu
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