◎最新IOFレポート、アジアで股関節骨折の増加を警告

国際骨粗しょう症財団

From: 共同通信PRワイヤー

2013-12-12 10:40

◎最新IOFレポート、アジアで股関節骨折の増加を警告

AsiaNet 55261

【編註】クライアントからの要請により、提供された原稿をそのまま配信します。
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最新IOFレポート、アジアで股関節骨折の増加を警告

香港、2013年12月12日/PRニュースワイヤー/ --
国際骨粗しょう症財団(IOF)が本日発表した最新のレポートによれば、アジア太平洋地域で骨粗しょう症に起因する骨折の大幅な増加が懸念されています。70歳以上、50歳以上の年代別に、それぞれ230パーセント、144パーセント増、股関節骨折の発生総数は 2050年までに2倍以上に上ると予想されています。今後、さらに平均寿命が延びた場合、筋骨格系の障害は歩行困難、早期死亡につながりかねない深刻な問題をはらんでいます。高齢化によって健康で活力ある生活が損なわれると、社会経済的コストも急増するでしょう。

通常、70歳以上の高齢者が発症することの多い股関節骨折は、骨粗しょう症骨折のうち最も深刻かつ高コストです。アジアのどの国でも、過去30年間の大腿骨頸部骨折の発生率は2~3倍の増加傾向にあることがほとんどです。この傾向は加速しながら、2050年までに世界の股関節骨折件数の50%がアジアで発生するようになると予想されています。世界で最多の人口を抱える中国とインドでは、それまでに50歳以上の人口はほぼ倍増しており、2050年には約4.3億人が70歳以上になる計算です。  

急患治療のコストが高いという側面を考慮に入れないとしても、患者の約33%が骨折の翌年には完全な介護者依存の状態に陥り、約5人に1人が一年以内に死亡する現状があります。アジア太平洋地域の都市化も運動不足になりがちな屋内型のライフスタイルに拍車をかけ、日常的なビタミンD欠乏症と相まって骨と筋肉の健康な発育を損ない、高い骨折率の原因となっています。

現状の医療システムで、今後予測される股関節骨折後の急患治療、長期的ケアの増加に対処することができるのでしょうか?死亡、障害に至らないためには、大腿骨頸部骨折の患者はタイムリーな手術とリハビリを必要とします。アジアの経済的発展途上地域では、外科治療が利用できない、または費用補償が受けられない場合があります。ベトナム、スリランカ、フィリピン、パキスタンなどでは股関節骨折の50%未満についてしか、外科的治療が施されていません。手術を自費で支払えない患者は、手術を選択せず、重度の障害と貧困に直面している可能性があります。

IOF理事長John A. Kanis教授は、「世界的に見ると、3人に1人の女性と50歳以上の5人に1人の男性が骨粗しょう症が原因で骨折に至ります。その時、タイムリーな診断と治療が最重要になります。アジア全域で政府は予防のため、さらなる努力を続ける必要があります。骨粗しょう症や筋骨格系疾患は、国民の医療課題として最優先でなければなりません。」と述べています。

具体的には、IOFレポートは次の具体策を当局に要請しています。

1. 日常的なビタミンD欠乏症と低カルシウムレベルについて国民に注意を促す。

2. 屋外身体活動および禁煙などの生活改善策を推奨する。

3. 骨粗しょう症患者が骨折のリスクを減らすことができるように治療費を補償する。

4. 国民が利用しやすい診断サービスを提供する。

5. 医師のための骨粗しょう症専門の研修開発に人材を振り向ける。

6. 患者の骨折治療のために診療所で行うリエゾンサービスを普及させる。

7. 問題の適切な解決策を見つけるための研究を推進し、骨折症例のレジストリを設立する。

8. 特に若年層向けに運動と栄養の重要性について国民の意識を高める。

次のリンクからIOFのアジア太平洋地域向けスクリーニングテストにアクセスできます。
(リンク »)

GSK 、Fonterra 、Servierの教育助成金(無制限)により同スクリーニングテストの制作を行いました。

IOFについて
国際骨粗しょう症財団(IOF)は、骨粗しょう症およびそれに関連する筋骨格系疾患の予防、診断、治療に特化した、世界最大の非政府組織です。IOFのメンバーには、骨、関節、筋肉の健康にかかわる世界中のヘルスケア課題の解決のため協働する216の団体があります。 (リンク »)

Charanjit K. Jagait
コミュニケーションズディレクター
電話: +41-22-9940102
携帯: +41-79-8745208
cjagait@iofbonehealth.org

情報元: 国際骨粗しょう症財団

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