AsiaNet 55425
共同JBN 0022 (2014.1.8)
【ラスベガス2014年1月8日PRN=共同JBN】台湾のメディアテック(MediaTek)は8日、帯域内通信を利用してインダクティブ(誘電)方式およびレゾナンス(共振)方式による充電向けマルチモード受信機技術の開発に成功したと発表した。同技術のデモ公開は、ラスベガスで開かれているCES 2014のベネチアンホテルにあるブースで行われる。
メディアテックはこれまでのソリューションより強化した最先端無線充電技術を提供する。これまでの無線充電は、広くインダクティブと呼称されているしっかり結合した技術を通じて行われてきた。メディアテックのソリューションは、広くレゾナンスと呼称されている、ゆるく結合した技術を使い、今日の誘電アプローチに対して大きな利点を備えている。その利点は以下の通り。
*機器を容易かつ大ざっぱに据え付けることで移動の自由を持たせた充電機器となる。
*1本の安価な充電器コイルから同時複数充電機器となる。
*同じ充電器から概して異なる電力ニーズを持つ異なるサイズの充電機器となる。
*コイル整列に対して精度の高いコイルを必要とせず、広く異なる形状の異なる充電機器となる。
*家具や均一な壁を通すさまざまな距離にわたる充電機器となる。
メディアテックは高度の差別化したレゾナンス・ソリューションとともに、ユーザーが既存のインダクティブ充電器もしくは新しいレゾナンス充電器から機器を充電することができる革新的な充電器技術をもたらす。メディアテックは真にマルチモード能力を提供する一歩を踏む出す業界初の企業である。
メディアテックのマーク・エスタブルック戦略マーケティングディレクターは、ユーザーがマルチモードのレゾナンス充電ソリューションに向かうにはますます使いやすく便利になると予測する。同氏は「多くのアナリストは、無線電力の採用が競合する仕様によって緩慢になると見ている。メディアテックはインダクションあるいはレゾナンスのような異なる技術であっても、これら仕様の差異を克服する有力な技術を開発した」と語った。
無線電力領域の有力なアナリストであるIHSのライアン・サンダーソン氏は「2013年には2000万台の無線充電受信機が市場に出荷され、そのほとんどがモバイル機器やタブレットに統合され、すぐ使える状態で無線充電を可能にし、サポートした。IHSはこの数が2018年までに7億台まで伸びると予測している」語った。
エスタブルック氏は「ビジネスの観点から言うと、メディアテックの技術は家庭、オフィス、小売業、自動車市場に向け充電器に行われたこれまでの設備投資が保護されるとともに、新しいレゾナンス充電器によるレゾナンス充電の利点を確かに提供するよう支援する。ユーザーは、使用されている技術に関係なく事実上すべての充電プラットフォームで充電できる恩恵を受ける」と付け加えた。
メディアテックのマルチモード受信機による無線電力ソリューションは、もう1つの独自かつ革新的な技術を採用しており、インダクティブとレゾナントの両モードで電力管理する帯域内通信を利用している。メディアテックの帯域内通信は、レゾナンスに対して提案されているBluetooth実装よりさらに単純、高価値の信頼できる通信を提供する。
メディアテックはインダクティブとレゾナントの無線充電が世界的ベースで相互利用可能になる両立的な将来を視野に入れている。エスタブルック氏は「業界リーダーはすべての機器と互換性のある完璧なエコシステムを提供するため、当然ながら技術採用の道に素早くて適応するよう協力すべきである。これは消費者の信頼を得て、ニーズと期待に沿うためには不可欠である」と述べた。
この技術に関する詳しい情報は (リンク ») を参照。
▽メディアテック(MediaTek Inc.)について
メディアテックは、無線通信とデジタル・マルチメディア・ソリューションの大手ファブレス半導体メーカーである。同社は無線通信、高解像度テレビ、光学ストレージ、DVD、ブルーレイの各製品向け最先端SOCシステムソリューション開発のマーケットリーダー、パイオニアである。メディアテックは1997年に創立され、台湾証券取引所に証券コード「2454」で上場している。メディアテックは台湾に本社を置き、中国本土、シンガポール、インド、米国、日本、韓国、デンマーク、英国、スウェーデン、ドバイに販売や研究開発の子会社を持っている。詳細はウェブサイトwww.mediatek.comを参照。
ソース:MediaTek Inc.
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