AsiaNet 55922
共同JBN 0206(2014.2.24)
【ベルリン、東京2014年2月23日PRN=共同JBN】ドイツのプロジェクト名M5BATが、高性能自動車エンジンと夜行性の飛行性哺乳類(コウモリ)との間の異種交配のようにちょっとでも聞こえるとしても、その真実は革新的とはいかないまでももう少し根拠のあるものである。
アーヘン工科大学(RWTH Aachen University)のエネルギープロバイダーのE.On's Energy Research Center、バッテリープロデューサーのExide and Beta Motion、インバータープロデューサーのSMA Solar Technology各社間合同プロジェクトであるM5BAT(Modular Multi-megawatt, Multi-technology Medium-Voltage Battery Storage System)は、バッテリーの潜在的蓄電・利用能力を既存技術と結合することによって高めようとする試みである。
このプロジェクトはドイツ経済技術省(BMWi、現在は経済・エネルギー省)の650万ユーロのバッテリー蓄電奨励プログラムから資金提供された。最近シグマル・ガブリエル経済相はスピーチで、ドイツにおけるバッテリー技術と生産を促進するとの固い決意を表明したが、これがさらに特別の推進要因を与えたことは間違いない。
Germany Trade & Invest(ドイツ貿易・投資振興機関)のスマートグリッド・エネルギーストレージ担当シニアマネジャーのハイコ・シュタウビッツ氏は「そのような分野における研究開発に対する革新的思考と能力へのドイツの姿勢は、このプログラムによって十分表れており、その成果は生まれつつある」と語った。
M5BATはモジュール形式にさまざまなバッテリー技術を組み合わせる。リチウムイオン・バッテリーは即応する電力需要を解決し、高温バッテリーは数時間にわたる長時間の電力ニーズに対応するとともに、鉛蓄電池は中間的な1時間までの電力需要に使われる。
このユニークなモジュラーシステムは、潜在的なユーザーに大きな柔軟性を与えるが、一義的にはシステムの適応能力はある程度まで、ドイツの再生可能エネルギー源からの流動的な電力生産管理の問題の解決につながるだろうと期待されている。
今週は日本で2つのExpoが開かれ、ドイツはバッテリーと燃料電池開発・生産のイニシアチブ、インセンティブを紹介するとともに、このイニシアチブが生まれるのを支援した大きな研究投資状況を展示する。World Smart Energy Weekの一環として第5回国際二次電池展(Batteries Japan)および第10回国際水素・燃料電池展(Fuel Cell Expo)が同時に、東京で26日(水曜日)から28日(金曜日)まで開かれる。ドイツ国内向け投資と外国貿易促進機関のGermany Trade & Investは、ドイツのバッテリーと燃料電池部門のバッテリー蓄電奨励プログラムとその他の機会に関する情報を提供するため参加、展示する。
M5BATプロジェクトは、BMWiのインセンティブプログラムの下で行われる多くのプロジェクトの1つであり、ドイツとその他世界の多くの国が長距離エレクトロモビリティー、不安定なエネルギー源と需要の問題の解決策を見いだそうとしているこの時期、ドイツをバッテリー技術の最前線に立たせるのを目指すものである。今年、その他2つの資金供与しているプロジェクトは、送電網に関連している。シュタウビッツ氏は「ドイツはこの技術の最前線に立とうと考えるだけでなく、この技術の製造で最前線になることを目指している」と語った。
同氏はさらに「ガブリエル経済相が指摘したように、この産業はかつて国家の主力だった。ドイツは今またこれを再現したいと努力している」と述べた。
Germany Trade & Invest(ドイツ貿易・投資振興機関)は、ドイツ連邦政府の対外貿易、対独投資誘致機関である。同機関はドイツ市場へのビジネス活動拡大を望む外国企業にアドバイスを提供する。また、外国市場への参入を望むドイツ企業には対外貿易に関する情報を提供する。
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ソース:Germany Trade and Invest
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