AsiaNet 56386
共同JBN 0378 (2014.4.3)
【オタワ2014年4月3日PRN=共同JBN】カナダ王立建築家協会(RAIC)財団は世界で最大規模の建築賞の1つとなるモリヤマRAIC国際賞を設けることになった、と発表した。
著名なカナダ人建築家であるレイモンド・モリヤマ氏がRAICと共同で同賞を設立。2年おきに選定を行い、受賞者には10万カナダドルとカナダ人デザイナー、ウェイ・ユー氏の手になる彫像が贈られる。
モリヤマ氏(84)は「私が望むことはRAICの国際的評価を向上させることだけでなく、カナダの地位全体をも高めることであり、カナダ人とカナダの建築家がより高い位置を目指すところにある」と述べた。
賞の対象は世界中の建築家、建築事務所、あるいは卓越したビルやプロジェクトのコラボレーションに開かれている。また必ずしも建築物に限らず、建築術への非常に大きな貢献を果たした場合にも授賞対象となる。受賞者は公開された審査を通じて決定される。
申し込みの締め切りは2014年8月1日。最初の授賞式は2014年10月11日にトロントで挙行される。
これに加えてカナダの大学で建築学を専攻する学生3人にそれぞれ5000カナダドルの奨学金が贈られる。受賞者は提出された論文で審査、選抜される。
賞はレイモンド・モリヤマ氏の建築に対する情熱を反映したものであり、その情熱は社会的正義、平等、統合などのヒューマニスティックな価値観を通じて社会を変えていく力をもつものである。
モリヤマ氏は「この賞は生涯の業績に対するご褒美ではない。だれでも、若くても、高齢者でも申し込むことが可能で、授賞のチャンスがある」と語る。審査基準は洗練されたデザイン、顧客の満足度、細部のクオリティーである。
モリヤマ氏に最初にアイデアが浮かんだのは1976年、仏陀(ぶっだ)の足跡を尋ねてインドとネパールを3カ月間歩いた時のことだった。最近になって、モリヤマ氏は賞を発足させるためにRAIC基金に遺産贈与を行った。
トロントに本拠を置くMoriyama & Teshima Architectsは多くのクリティカルなプロジェクトを手がけてきたことで知られている。オタワにあるカナダの戦争博物館や東京のカナダ大使館の建物などである。
RAIC基金は建築におけるエクセレンス、それにカナダや国際的な建築家、顧客、政治家との交流を推進してきた。寄付も募り、賞のために500万ドルの基金を集めることを目指している。
RAICの理事会長であるバリー・ジョンズ氏は「レイモンド・モリヤマ氏は自身の事業をめったにない人道主義と謙虚さで実践してきた。今回の賞は彼のビジョンと気前のよさを示すものである」と述べた。
賞の詳細: (リンク »)
モリヤマ氏の履歴: (リンク »)
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Maria Cook
RAIC Manager, Communications and Advocacy
mcook@raic.org
+1-613-241-3600 Ext. 213
ソース:RAIC
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