◆背景:統括拠点における組織・人材マネジメントのあるべき姿は未だ模索中
2015年のASEAN経済共同体(AEC)の発足を展望し、多くの日本企業が有望な成長市場であるASEANへの進出を加速している。中でも2000年代後半以降の目立った傾向として、地域統括機能や事業統括機能等の本社機能の一部をシンガポールへ移転する事例が増加している。多くの企業は、シンガポールへ本社機能を移転することにより、経営体制を強化し、市場ニーズを正確に把握した上で迅速な意思決定を実現することを目指しているものの、そのような経営戦略を支える組織・人材マネジメントのあるべき姿については、未だ試行錯誤を続けている場合が大半である。
◆サービス概要:「統括拠点の役割・機能設計」「共通人事プラットフォーム構築」「リーダー人材育成」「人事機能強化」を主要サービスとして、コンサルティングと情報サービスの2つの面から提供
マーサーは、2013年12月にシンガポールに統括拠点を有する大手日本企業10数社に対してインタビューを実施し、組織・人材マネジメントの現状と課題を調査・分析した。その結果、大半の企業がASEANを戦略的に重要性の高い市場として認知している一方、統括拠点が活用できる経営資源は必ずしも十分ではないことが明らかになった。そのため、統括機能を強化し、効果的な組織・人材マネジメントを実現するためには、優先的に強化すべき機能の的確な見極めが大きな鍵となると言える。
MJSSは、事業戦略から統括機能のあるべき姿を特定し、現状とのギャップを考慮しつつ、優先機能を経営的に判断した上で、強化策を立案・実施するアプローチを取る。その際、「統括拠点の役割・機能設計」「共通人事プラットフォーム構築」「リーダー人材育成」「人事機能強化」の4つを主要サービスとして位置付け、コンサルティングと情報サービスの2つの面から拡充していく(図参照)。
(図は省略)
◆ サービス体制:日本本社・在シンガポール統括拠点の双方に対してサービス提供が可能な体制を構築
本社機能の移転を最適な形態で進め、統括機能を強化していくためには、日本本社および在シンガポール統括拠点の双方が共同して取り組みを実施することが重要である。そのため、マーサーは日本法人とシンガポール法人のコンサルタント約10名からなる共同チームを組成し、MJSSを展開、クライアントの課題解決の支援を進める。日本側統括は組織・人事変革コンサルティング部門プリンシパルの古澤哲也、シンガポール側統括は同プリンシパルのヒュナ・チョイが務める。
◆今後の展開:クライアント企業へのサービス展開とともに、ソートリーダーシップ(Thought Leadership)を積極的に発信
マーサーでは、上記サービスの展開を通じて、クライアント企業の組織・人事課題の解決を支援していく。同時に、在シンガポール統括拠点に関するソートリーダーシップ(Thought Leadership)を積極的に発信する予定である。最初の本格的活動として、現在、統括拠点現状に関する調査(スナップショットサーベイ)の実施を行っており、参加企業を募集中である。その他、日本およびシンガポールでのセミナーの開催、専門誌への寄稿等を企画している。
MJSSの本格化に当たり、組織・人事変革コンサルティング部門日本代表の白井正人は次のように述べている。「統括機能のシンガポール移転の増加は、多くの日本企業がグローバル経営を次のレベルに進めるべく、果敢にチャレンジを行っていることを示唆している。MJSSは、マーサーの長年に亘る日本企業のグローバル化支援を通じて蓄積した知見にもとづいて、統括拠点がグローバル経営の核として機能できるように包括的に課題解決することを目指している」。
また、同ASEAN代表のローランド・ルイーズは次のように述べている。「統括拠点設立の目的を達成するためには、ASEAN市場に精通している現地優秀人材を効果的に活用することが不可欠と言える。そのため、日本企業は、自らの強い企業ブランドを活かしつつ、優秀人材を引き付け、育成し、定着させることが求められている。マーサーのコンサルタントチームは、日本企業の特性を理解した上で、ASEAN地域の現地優秀人材を確保・定着させるための効果的な戦略・施策を策定するための知見を有している」。
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「日本企業の在シンガポール拠点現状に関する調査(スナップショットサーベイ)」概要
○目的:
在シンガポール統括拠点を有する企業を対象に、組織・人事機能強化および組織・人材マネジメントの最新の動向を把握し、共有すること
○内容:
- 統括拠点として必要だと思われる組織・人事機能と充足度の現状
- 組織・人事機能強化のための取り組みの現状
- 組織・人事機能強化に取り組む際の難しさ
○調査参加費用:無料
○回答所要時間:20分程度
○回答締め切り:4月16日(水)17:00
○回答リンク: (リンク »)
○サマリーレポート納品予定:5月8日(木)
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図を含むリリースはこちらからご覧いただけます。
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マーサーについて
マーサーは組織・人事、福利厚生、年金、資産運用分野でサービスを提供するグローバル・コンサルティング・ファームです。全世界約20,000名のスタッ フが40カ国以上約180都市の拠点をベースに、130カ国以上で、25,000超のクライアント企業のパートナーとして多様な課題に取り組み、最適なソ リューションを総合的に提供しています。
日本においては、35年余の豊富な実績とグローバル・ネットワークを活かし、あらゆる業種の企業・公共団体に対するサービス提供を行っています。組織変 革、人事制度構築、福利厚生・退職給付制度構築、M&Aアドバイザリー・サービス、グローバル人材マネジメント基盤構築、給与データサービス、年 金数理、年金資産運用など、「人・組織」を基盤とした幅広いコンサルティング・サービスを提供しています。
マーサーは、ニューヨーク、シカゴ、ロンドン証券取引所に上場している、マーシュ・アンド・マクレナン・カンパニーズ(証券コード: MMC)グループの一員です。
マーサーについての詳細は、以下をご参照ください:
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Mercer(Global) (リンク »)
マーシュ・アンド・マクレナン・カンパニーズについて
マーシュ・アンド・マクレナン・カンパニーズ(ニューヨーク証券取引所コード: MMC)は、グローバルプロフェッショナルサービスを提供する企業グループとして、顧客企業にリスク、戦略、人材分野の助言とソリューションを提供しています。
マーシュ・アンド・マクレナン・カンパニーズはマーシュ(保険仲介とリスクマネジメント)、ガイカーペンター(再保険仲介・コンサルティング)、マーサー (組織・人事マネジメント・コンサルティング)、そしてオリバーワイマン(戦略コンサルティング)から構成されており、年間総収入120億米ドル超、全世 界に55,000名の従業員を擁し、100ヶ国以上で顧客に分析、アドバイスを行い、各種取引を支援しています。
当グループは責任ある企業市民として事業展開しているコミュニティに貢献しています。詳しい企業情報については http:// www.mmc.com、今日企業が直面する課題に取り組む当グループの国際的な実務能力とソリューションについては (リンク ») をご覧ください。
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マーサー ジャパン株式会社
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組織・人事変革コンサルティング部門
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