当社は自動車の開発要求に対応した各種鋼材を、自動車メーカー各社に提案・供給していますが、本田技研工業(株)より、2013年度の開発貢献に対して薄板分野で1件、棒線分野で2件の優良感謝賞開発部門を授与されました。
地球環境保全意識の高まりと車体衝突安全性能の厳格化から、燃費性能の向上(CO2排出規制対応)は自動車メーカーにとって急務であり、車体軽量化およびパワートレインの開発が求められている一方で市場競争力向上のため、コストとのバランスが求められています。
薄板分野では、昨年北米で販売開始されたアキュラ新型「RLX」でアルミと鉄素材を組み合わせた軽量化ドアの開発において、異種金属を接合した際に発生するさび(電食)を防止する高防錆鋼板の適用が必要であり、当社の高耐食性めっき鋼板「スーパーダイマ(R)」の提案によりハイブリッドドアの量産化が実現した事が評価されました。
棒線分野では、クロム、バナジウムの成分を調整した当社鋼材と、ホンダ殿の新窒化処理との組み合わせにより、従来比60%の強度UPを達成した高強度リングギヤが昨年発売開始された「Fit」他に採用されました。また、レアメタルであるニッケルを非添加とし、モリブデンの成分を調整した当社鋼材と、ホンダ殿の浸炭Cold油焼入れとの組み合わせにより、含ニッケル鋼と同等強度を達成した低廉型高強度ギヤが「RLX」に採用されました。鋼材と部品工法の両面から開発に参加し、高強度型および廉価型のギヤ用鋼の2件を量産化した事が評価されました。
当社は今後も需要家の様々なニーズに対応した高機能鋼材を開発・供給して参ります。
※「スーパーダイマ」は、当社の登録商標です。
写真提供:本田技研工業(株)
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