AsiaNet 56861
共同JBN 0573(2014.5.29)
【ダカール(セネガル)、ストックホルム2014年5月28日PRN=共同JBN】南アフリカ・ダーバン地域自治体の一部である eThekwini Water and Sanitationが2014年ストックホルム産業水大賞(Stockholm Industry Water Award、SIWA)を受賞することが決まった。用水・衛生サービスを提供するにあたって抜本的で包摂的なアプローチを実行したことが評価された。
eThekwini Water and Sanitationのトップであるニール・マクラウド氏は「今回認定されたことは、われわれのチーム全員が過去22年間に力を注いできたことを反映するものであり、ここダーバンの人々全員に対する大きな栄誉だ」と述べた。
南アフリカの1996年憲法は社会的諸権利を取り込んだモデルとして評価されているが、水利用に関する権利も基本的人権の一部として法定化しており、地方自治体はそれを実践に移す任務を課せられている。南アフリカの主要大都市圏の1つであるダーバンはその後間もなく自治体の管轄地域が拡大されて350万の人口を擁することになった。そのうちの一部は農村地帯にあって貧弱な行政サービスの下で暮らしており、大掛かりな用水・衛生管理の問題に対処することになった。eThekwiniは正面から問題と取り組むことを決断した。
過去14年の間、大ダーバン都市圏に住む130万人が新たに水道管で日用水が供給されるようになった。70万人がトイレを使えるようになった。基本的な用水へのアクセスと衛生設備の利用は貧困層には無料で提供されている。富裕層はサービスと消費のコストを全額負担している。
eThekwini Water and Sanitation は社会的・技術的ソリューションを開発する最前線にいる。一例を挙げれば、急斜面を下る水道管にミニタービンを敷設し、余剰圧力を活用して電力を生み出し、市内の低圧グリッドに電気を供給している。
その結果が世界で最も進歩的な用水・衛生ユーティリティーの1つになった。
ストックホルム産業水大賞審査委員会は授賞理由のなかで「eThekwini は南アフリカ憲法にうたわれた人間らしい生活を持続するために十分な水を供給するアプローチに成功し、現在では国家の政策として根付いている。eThekwini Water and Sanitationが活用した方法と達成した成果は、同様な問題に直面している世界各地のコミュニティーにとってすぐれた前例になっている」と述べた。
eThekwini Water and Sanitation は9月2日、ストックホルムで開かれる国際水週間の式典でストックホルム産業水大賞を受賞する。同賞は毎年、ストックホルム国際水研究所が授与する。ビジネス部門での持続可能な水管理に対する貢献をたたえるものである。プレスリリースの全文、写真およびビデオは以下のウエブサイトで入手可能:
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ソース:Stockholm International Water Institute
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