スマホなど携帯端末用 血友病治療薬輸注記録システム「モバ録」 世界血友病連盟会議で発表

バクスター株式会社

From: Digital PR Platform

2014-06-06 14:00


バクスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役会長兼社長:ジェラルド・リマ)は、このたびの世界血友病連盟の会議(オーストラリア)にて、携帯端末を用いた血友病患者さんの輸注記録システムの治療へのインパクトに関する調査研究について、広島大学病院輸血部部長 藤井輝久先生、奈良県立医科大学小児科学教室准教授 野上恵嗣先生、国立国際医療研究センター エイズ・治療研究センター 木内英先生、荻窪病院臨床心理士 小島賢一先生と共同で発表を行いました。

血友病患者さんの出血管理のために日本では1983年に在宅自己注射が認可され、輸注記録を付けることが重要です。この輸注記録システム「モバ録」は、血友病患者さんと医療従事者との円滑なコミュニケーションを支援する目的で当社が血友病専門医と共同開発し、2010年より提供を開始しているものです。

今回の発表は、2013年8~9月の期間に実施された、「モバ録」ユーザー約300名に対する使用実態調査に基づいています (アンケートによる調査、回答率20%)。結果からは、「モバ録」使用により輸注記録の頻度や確認の度合いが増えただけでなく、患者と医療従事者とのコミュニケーションがより円滑になったことがわかりました。
主な結果は下記のとおりです。 

1. 輸注について、13.5%が「モバ録」利用後「輸注を忘れなくなった」、7.7%が「前よりは忘れなくなった」と回答。輸注習慣が改善
2. 輸注記録ついて27.9%が、「よくつけるようになった」、23.5%が「前よりはつけるようになった」と回答
3. 輸注記録の確認頻度は、8.6%が「非常に増えた」、31%が「前よりは増えた」と回答
4. 輸注記録を使用した医療従事者との会話については、17.5%が「受診時に毎回」、3.2%が「受診時2回に1回」、19%が「受診時、数回に1回程度」と診療時のコミュニケーション活性に役立っていることが判明

さらに「モバ録」を通じて、患者さんの在宅治療や定期補充療法におけるアドヒアランス*改善の可能性が示唆されており、今後、治療の最適化に向け携帯端末による輸注記録の活用について可能性が高まります。

日本では血友病Aで4,196人、血友病Bでは839人の患者さんがいます。(1)バクスターでは、出血性疾患に対する治療薬のポートフォリオを強化、拡大することに注力しており、今後も治療薬へのアクセス向上に積極的に取り組んでまいります。
*患者さんが積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けることを意味する

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■「モバ録」について

患者さんがスマートフォン、携帯電話やPCを用いて、血友病治療薬の投与日、投与量、投与目的、出血部位等を記録し、保存することができます。保存されたデータは、グラフや表に自動変換され、出血頻度と投与回数との相関も一目でわかる為、日常診療に役立てることが可能です。また、患者さんが入力する記録は、医療従事者が随時閲覧することも可能です。

■バクスターの血友病領域における取り組みについて

バクスターは、血液疾患領域おいて60年以上の実績があり、世界初となる治療法を数多く提供してまいりました。業界随一の広範な血友病治療薬のポートフォリオを有し、各治療ステージに見合うさまざまな選択肢を提供することにより、患者さん個別の選択に対応することが可能です。当社は、血友病治療の最適化と世界中の血友病AおよびB患者さんのQOL向上に向けて取り組んでいます。

■バクスター株式会社について

バクスター株式会社は、腎不全、血友病、輸液、麻酔、疼痛管理の領域に特化した世界的なヘルスケアカンパニー、米バクスターインターナショナルインクの日本法人です。医薬品、医療機器、バイオテクノロジーを中心とした医療サービスを患者さんや医療現場に提供し、医療に新たな価値を創造します。

1. 厚生労働省委託事業「血液凝固異常症全国調査」平成25年度報告書

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