AsiaNet 57217
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2014年6月27日
ルノー・日産アライアンスとダイムラー、
メキシコ新工場で協業を拡大
・両社は、メルセデス・ベンツおよびインフィニティ向け次世代コンパクトカーの開発において緊密に協力
・メキシコ ・アグアスカリエンテスの新工場は、約5,700人を雇用。 本格稼働時には年間生産能力が30万台に
・両社は、総額約10億ユーロを同額出資
ルノー・日産アライアンスとダイムラーAGは、プレミアムコンパクトカーの共同開発、および、メキシコにおける共同生産において協力体制を拡大します。
ルノー・日産アライアンスの会長兼CEOのカルロス ゴーンとダイムラーAG取締役会長兼メルセデス・ベンツ会長のディーター ツェッチェは27日、メキシコ中北部アグアスカリエンテスの新工場の建設と運営を統括する両社の折半出資の合弁会社を設立することで合意したと発表しました。新工場は、日産の既存の工場に隣接して建設します。この工場は、本格稼働時となる際には年間30万台の生産能力を有する予定です。
生産開始は2017年を予定しており、当初はインフィニティの車両を生産する予定です。メルセデス・ベンツブランドの車両は2018年に生産を開始します。
ダイムラーと日産は、アグアスカリエンテスの新工場建設に伴う総投資額約10億ユーロを折半する予定です。両社は、2021年を予定している工場の本格稼働時までに、新たに約5,700人の雇用(開発、技能員、サポートスタッフを含む)を創出します。また、メキシコのサプライヤーベースを拡大し、高い現地調達率を実現します。
ルノー・日産アライアンスの会長兼CEOのカルロス ゴーンは以下のように述べています。「プレミアムコンパクトカーの共同開発およびアグアスカリエンテスでの共同生産は、ルノー・日産アライアンスとダイムラーにとって最も大きなプロジェクトの一つです。これは、欧州でスタートした私たちの協業の範囲が、グローバルレベルになってきていることを示しています。」
ダイムラーAG取締役会長兼メルセデス・ベンツ会長であるディーター ツェッチェは、「アグアスカリエンテスにてダイムラーと日産は、ひとつの工場で両社のスキルを融合させることで、そのパートナーシップを新たな段階へ進めていきます。両社の協業が始まってからほんの4年余りで、メキシコの新たな工場建設という決定は重要なマイルストーンとなりました。」と述べました。
インフィニティとメルセデス・ベンツは、研究開発やデザイン、生産に至るまでのあらゆる段階において、密接に協力していきますが、共同プロジェクトにおいて開発される車両は、デザインや仕様において、全く異なるものになります。
メキシコで共に成長
両社は、アグアスカリエンテスで、日産の有能で生産性の高い労働力を活用することができます。日産は、1992年からアグアスカリエンテスで車両生産を行っています。アグアスカリエンテスの工場は、この1年大幅に拡大しました。
昨年11月、日産はアグアスカリエンテスにおいて、20億米ドルを投資した新工場の第1段階の生産を開始しました。この拡張により日産のメキシコにおける年間生産能力は、85万台以上に拡大しました。
メキシコは、ダイムラーにとってすでに重要な市場となっています。ダイムラーは、サンティアゴ・ティアンギステンコとガルシアにトラックおよびバスの生産工場を有し、サン・ルイス・ポトシに部品物流センター、トルーカに組立工場を所有しています。乗用車に関しては、納車前検査センターとトレーニングセンターも有しています。
協業拡大の4年間
ダイムラーとルノー・日産アライアンスのパートナーシップは、2010年4月に締結し、主に欧州に焦点を置いた3つのプロジェクトを柱として開始しました。現在は、アメリカズや日本での主要な案件を含む12の重要プロジェクトに拡大しています。
また昨日、インフィニティとダイムラーは、デカード(米テネシー州)で、4気筒ガソリンエンジンの生産を開始しました。デカード工場の年間生産能力は25万基で、メルセデス・ベンツ「Cクラス」およびインフィニティ「Q50」向けのエンジンを生産します。
アライアンスとダイムラーは、今年後半には、共同プラットフォームをベースに開発された次世代「スマート」と「トウィンゴ」の販売を開始する予定です。ルノーのノボメスト工場(スロベニア)では「トゥインゴ」と4人乗りの「スマート」とが、ハンバッハ(フランス)の工場では2人乗りの「スマート」が生産されています。
本パートナーシップのに関わる主要なプロジェクトの一覧は以下のサイトをご参照ください。
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以 上
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