◎ZigBeeアライアンス、家庭用エネルギー管理向けの低消費電力IPv6ネットワーキング規格「920IP」を発表

ZigBeeアライアンス

From: 共同通信PRワイヤー

2014-07-01 13:13

◎ZigBeeアライアンス、家庭用エネルギー管理向けの低消費電力IPv6ネットワーキング規格「920IP」を発表

AsiaNet 57195
共同JBN 0721 (2014.7.1)

【サンラモン(米カリフォルニア州)2014年7月1日PRN=共同JBN】
*920IP規格により、ECHONET Lite規格対応デバイスに、メッシュ型のマルチホップ通信ネットワーキングのメリットを提供

エネルギー管理、住宅用/産業用/消費者用アプリケーション向けの無線ソリューションを策定するグローバルなエコシステム団体であるZigBee(登録商標)アライアンスは本日、無線メッシュネットワーク規格であるZigBee IPの最新版となる「920IP」規格のテストと開発を完了したと発表した。920IPは、低消費電力かつ低コストのデバイスを制御するための、IPv6をベースとした完全な無線メッシュネットワーキング・ソリューションで、無線メッシュネットワーキング・ソリューションとしては、初めてのオープンかつグローバルな標準規格である。

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ZigBeeアライアンスでは、HEMS(Home Energy Management System、住宅用エネルギー管理システム)で使用する920MHz帯に関する総務省指示と、スマートホーム規格であるECHONET Liteに関する経済産業省認定に対応する920IPを開発してきた。ZigBeeアライアンスは開発に向けた取り組みをサポートするために、一般社団法人情報通信技術委員会(TTC)ならびにエコーネットコンソーシアム(ECHONET Consortium)との提携契約を締結している。

情報通信技術委員会の代表理事専務理事である前田洋一氏は「ZigBeeアライアンスはM2M通信およびホームネットワークの世界標準規格策定をリードしてきた。2013年には、TTCはZigBeeアライアンスと覚書に調印し、TTC標準規格JJ-300.10とTTCテクニカルリポートTR-1043を制定しており、このたび、ZigBeeアライアンスが920IPの世界標準規格を完成したことを歓迎する。この新しいオプションを追加することで、エネルギー管理ソリューションが幅広く普及し、日本市場での利用拡大につながることを期待している」と述べている。

920IPは、ECHONET Liteと日本特有のHEMSに関する要件に対応する。920IPはネットワークおよびセキュリティーのレイヤーとアプリケーション・フレームワークを追加することで、IEEE 802.15.4規格をさらに拡充する。920IPにより、6LoWPAN、IPv6、RPL、UDPなどの標準的なインターネット・プロトコル(IP)に基づくコスト効率とエネルギー効率に優れた無線マルチホップ・メッシュネットワーキングの提供が可能になる。さらに920IPは、TLS-PSK,、EAP、PANAなどのセキュリティーおよび認証機能に加え、AES-128-CCMアルゴリズムに基づくリンクレイヤー・フレームセキュリティーにも対応している。

エコーネットコンソーシアムの代表理事である平原茂利夫氏は「ECHONET Liteは、日本でのHEMSに関するアプリケーション・インターフェースの標準規格として利用されている。ZigBeeアライアンスが策定した920IPオプションを備えたIPをECHONET Liteの推奨プロトコルの1つとして採用することにより、相互運用性が拡大し、幅広く利用されることを期待している」と述べている。

アップデートされたこの920IP標準規格では、OKI、NECエンジニアリング、アドソル日進、テキサス・インスツルメンツ、スカイリー・ネットワークスが開発をリードした。

ZigBeeアライアンスの社長兼最高経営責任者(CEO)であるトービン・リチャードソン氏は「ZigBeeアライアンスは、世界中の消費者および公共事業に幅広く使用される標準規格を策定する専門的知識を備えた組織として、日本の消費者にメリットをもたらす今回の取り組みを完了できることを大変嬉しく思っている。日本のZigBeeアライアンス・メンバーの数は世界で2番目に多く、この重要な取り組みをリードできる専門性の高いメンバーに恵まれたことは幸運なことである」と述べている。

ZigBeeアライアンスは近々、ZigBee認証プログラムの拡大を発表し、920IPを使用したECHONET Liteデバイスの最終製品の認定を開始する予定。このプログラムはエコーネットコンソーシアムと協力して開発を進めており、標準規格との整合性やさまざまなメーカーの製品間の相互運用性を保証するものである。ZigBee認証は成熟性テストと認定のプログラムで、これまでに世界中のメーカー900社以上の製品を認定してきた。

▽無料ウェビナーのご案内
ZigBeeアライアンスの標準規格の詳細は、日本時間7月31日午後6時から開催される「920IP - Multi-Hop Mesh Networking for Japanese HEMS(920IP-日本のHEMS向けのマルチホップ・メッシュネットワーキング)」と題する日本語による無料ウェビナーで紹介する。参加登録は下記URLを参照。
(リンク »)

▽優れたコントロールを実現するZigBeeの無線通信管理技術
ZigBeeは環境に優しいグローバルな無線規格を提供しており、それによって最も広範囲の機器がインテリジェントに結ばれ、利用者による優れたコントロールを実現している。ZigBeeアライアンスはオープンな非営利団体であり、約400社の加盟企業が革新的で信頼性が高く、使いやすいZigBee規格の開発に携わっている。ZigBeeアライアンスは、消費者、産業用、産業の各分野に対する最先端の無線ネットワークによるセンシングおよび制御規格であるZigBeeが世界中で採用されるよう取り組んでいる。詳しい情報はウェブサイト(www.ZigBee.org)を参照。

ソース:ZigBee Alliance

▽問い合わせ先
Ryan Maley
(ジグビー・アライアンス)
rmaley@ZigBee.org
+1-708-497-9260

Traci Renner
(Golin、ジグビー・アライアンス担当)
trenner@golinharris.com
+1-714-918-8226

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