AsiaNet 57246
共同JBN 0738 (2014.7.2)
◎IFBGがロシア提案のウクライナ国境検問所開放を歓迎
【モスクワ2014年7月1日PRN=共同JBN】International Foundation for Better Governance(IFBG)の専門家は1日、ロシアとウクライナの国境にある主要な拠点を両国で監視するとするロシア政府の提案について、ウクライナ情勢正常化のための重要なステップであると歓迎した。IFBGは、ウクライナでの和平計画をサポートするのに不可欠なイニシアチブであり、衝突を解決につながる議論や協議を重ねるための環境作りであるとして歓迎している。
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相はフランス、ドイツ、ロシア、ウクライナ首脳の会談に引き続いて、ウクライナ国境警備隊責任者や欧州安全保障協力機構(OSCE)オブザーバーとのコラボレーションを強化するロシアの提案を発表した。こうした努力は透明性の拡大と和平プロセスの支援に寄与する。
ラブロフ外相は提案にあたって「ロシアは近く、ロシア国境の検問所にOSCEオブザーバーの配置を認める決議案をOSCE常任委員会に提出する用意がある。これによって、透明性に関するコントロールを保障し、これらの国境検問所が不法な目的に使用されないことを示すことができる」と語った。
この提案によれば、ロシアはウクライナ代表がロシア側のすべての国境検問所に駐在することを認める。OSCEオブザーバーとウクライナ代表の双方は、ウクライナ国境警備隊によってコントロールできないロシア側国境検問所に駐在することになる。ウクライナ国境警備隊とOSCEオブザーバーへの招待は、停戦が維持されている限りいつでも有効である。
IFBGによると、この提案はロシア側の歓迎を示す善意の意思表示であり、ウクライナの和平プロセスに対するロシア側のコミットメントを再確認している。
このイニシアチブは、ウクライナの和平プロセスをサポートし、最終的にウクライナが市民のため安定し支えとなる環境を提供できる国家を実現するための多国間コラボレーションの多くの実例の1つになると期待されている。
提案内容の実施は近く行われると見られる。ラブロフ外相によると、ロシアは「ロシア側検問所をモニターするウクライナ国境警備隊の駐在について諸要件を詰めるため、ロシアとウクライナの国境警備隊間の協議が間もなく開始」されることを期待している。
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ソース:International Foundation for Better Governance (IFBG)
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