『用の美とこころ 民藝展』日本橋タカシマヤにて9月10日より開催

高島屋株式会社

From: Digital PR Platform

2014-09-01 18:28


高島屋は、2014年9月10日(水)~9月23日(火・祝)まで、日本橋高島屋8階催会場にて、『用の美とこころ 民藝展』を開催いたします。
民藝運動の創始者である柳宗悦は、日本各地の無名の職人が作る実用品の中に真の美を見出し、陶芸家の濱田庄司、河井寛次郎たちとともに「民衆的工藝」を略して、「民藝」という言葉を生み出しました。
今年は1934(昭和9)年に東京の高島屋で、柳宗悦らが全国を訪ね、蒐集した民藝品一万数千点を展示・販売した「現代日本民藝展覧會」が開催されてからちょうど80年。民藝は今、その美に共感する人々が世代を超えて広がっています。
本展では、柳宗悦や河井寛次郎の提唱を受けて、民藝を実践していった芹沢銈介や池田三四郎の松本民藝家具などにこだわり、品揃えを充実してまいります。また、柳の本流を今なお受け継ぐ、各地の工房の品々も一堂に集めて展示・販売いたします。


<主な出展予定の品>
■岡山県倉敷市 「倉敷手織緞通」
昭和初期、い草の産地・倉敷で作られていた敷物に柳宗悦が目を留めたことから「倉敷緞通」は始まった。今も二人がかりで手織りされる。植物天然素材が中心なので、湿気の多い日本の気候にも蒸れにくく、夏に涼しく、直接座っても肌触りが良い。芹沢銈介によるモダンでシンプルな図案は和室にも洋室も相性が良い。

■長野県松本市 「松本民藝家具」
創業者の池田三四郎が戦後の混乱期に柳宗悦の講演を聞き、「民藝」思想に共感し始めた事業。長野と縁が深い「ミズメザクラ」が用いられ、使い込むほどに艶が出る。長く使って頂くことを目指して作られた家具は、椅子の座り心地の良さ、肘を置く横木の心地よい微妙なラインなど、熟練した技術により細部にまでこだわっている。

■愛知県瀬戸市 「瀬戸本業窯」
瀬戸は良土に恵まれ日本で初めて釉薬を用いた全国名だたる窯業の地。「瀬戸本業窯」は、6代目水野半次郎が柳宗悦に出会い、民藝の「用の美」思想に共鳴。今も土は半年かけて作り、すべてが徹底した分業による手作り。丈夫で飽きがこない、シンプルで美しいデザイン。右の「馬の目」は随筆家の白洲正子も愛用した。

■静岡県静岡市 「型染」
型染めは日本の伝統的な染色技法のひとつで、江戸時代に庶民の浴衣の染色技法として発展した。デザイン、型彫り、染と分業していたが、芹沢銈介は全行程を一貫して行い、自由な表現へと昇華させた。芹沢の弟子、大橋秀雄氏は、今も芹沢に倣いその作業行程のすべてを行い、色彩の明るさ、おおらかさを、芹沢銈介作品から受け継いでいる。

■富山県富山市 「八尾和紙」
江戸時代から伝わる伝統工芸であり、すべての工程を手作業で行う。その発展は、いわゆる富山の薬売りとともにあり、薬の包装紙や袋に使われていた。丈夫なこの和紙は、現在でも文具や財布、手提げ袋など様々な商品に使われている。芹沢銈介の型染の影響が特徴的。

■栃木県益子町 「益子焼」
昭和6年民藝運動の指導者の一人、濱田庄司が益子に移住して開窯。濱田は大正9年にバーナード・リーチと共に渡英し、そのときの経験により、土地固有の素材を使い、伝統を活かすことを学んだ。濱田の技法を継承する「濱田門窯」による朴訥で土の味わいのある日用品の美は民藝本来の魅力といえる。

■島根県出雲市 「出西窯」
昭和23年、民藝運動に共鳴した地元の若者たちが、濱田庄司や河合寛次郎の指導を仰ぎながら、用の美を日用の器を目指して開窯。シンプルな色と形で今や人気の民窯に成長。

■岡山県倉敷市 「倉敷ノッティング」
民藝運動に共鳴して外村吉之介が考案した織機(縦機)で織られた椅子敷。経に木綿糸を張り、ウールや木綿の糸束を結ぶ(ノッティング)。北欧クラフトに通じるモダンさとぬくもりがある。

■大分県日田市 「小鹿田焼」
柳が世界一の民窯と絶賛し、近年日本を代表する民窯の里として注目をされるようになった。川の流れを利用して動かす「唐臼(からうす)」で、1ヶ月近くもついた土を、大切に使っている。この唐臼の音は「残したい日本の音100選」に選ばれている。


<同時開催> 生誕120年記念 デザイナー芹沢銈介の世界展
型絵染の人間国宝、芹沢銈介は柳宗悦との出会いをきっかけに民藝運動に共感し、独自の型絵染を創始しました。本展では色彩と造形の魔術師、芹沢銈介の代表作品69点と、収集した世界各国の美術・工芸品54点を展示。芹沢の美意識と感性に迫ります。

2014年 9月10日(水)~ 9月23日(火・祝) 日本橋高島屋
2014年 9月25日(木)~10月 6日(月)  横浜高島屋
2015年 1月 7日(水)~ 1月19日(月)  京都高島屋
2015年 1月21日(水)~ 2月 2日(月)    大阪高島屋
※「用と美のこころ 民藝展」とは会期日程が異なります。

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