AsiaNet 58415
PPP、ラテンアメリカ・カリブ海地域での女性特有のがん予防とがん登録改善に向け始動
ニューヨーク、2014年11月4日/PRニュースワイヤー/
・全米保健機構(PAHO)基金と国際製薬団体連合会(IFPMA)が協力して乳がんと子宮頸がんの予防・管理の改善に努めます。
・このパートナーシップは、当該地域でのがん登録能力を高めるとともに、乳がん検診に対するプライマリーヘルスケア提供者および患者による理解と実践の向上を目指しています。
・この3年間の共同事業で、IFPMAから60万ドルの財政支援を受け、通信およびインフラ供給等の現物出資を行います。
PAHO基金とIFPMAは、ラテンアメリカとカリブ海地域における女性特有のがんと闘う地域の能力を共同で構築するためにパートナーシップを提携することを本日発表しました。この3年間のパートナーシップにより、ラテンアメリカとカリブ海地域の主要国における女性特有のがんに重点を置く第一段階の500万ドルイニシアティブが可能になる見込みです。
がんは、南北アメリカにおいて死亡原因の第2位となっています。乳がんと子宮頸がんは、女性に影響を及ぼす最も一般的ながんです。2012年には、約12万8,000人の女性が乳がん(9万2,000人)と子宮頸がん(3万6,000人)で死亡しています。
このパートナーシップでは、乳がんと子宮頸がんで早期に死亡している女性の数を削減するために、これらのがんへの認識を高め、検査と早期発見に向けてのサービスの向上を目的としています。加えて、これにより、ヘルスケア提供者の画期的検査戦略についての知識を深めることにもなるでしょう。
このパートナーシップの第2の主要要素は、ラテンアメリカ主要国でのがん登録の質と完全性を改善することです。がん登録はがん管理に必要な手段です。なぜなら、各国それぞれにおけるがんについての状況を把握できれば、発生率と死亡率を削減するために、十分な情報を得た上で、的を絞った治療を行うかについて意思決定をすることができるからです。現状では、ラテンアメリカとカリブ海地域の2か国(コスタリカとウルグアイ)のみが、国家レベルでの質の高い集団ベースのがん登録(PBCR)を行っています。
ウォード・ロビンソン(Ward-Robinson)博士は次のように述べました。「女性特有のがんによる死亡を減らせるかどうかは、初期段階でがんを発見する能力にかかっています。南北アメリカにおける女性の初期発見戦略や初期治療の利用における格差は信じ難いほど大きいのです。このプロジェクトが、これらのがんによる死亡を減らし患者の転帰を改善すべき枠組みを作るでしょう。PAHO基金のIFPMAとの協力は、民間部門との協働により、いかに私達が南北アメリカの全ての人々の健康を守り改善する努力をしているかを示しています。」
IFPMA理事長のエドアルド・ピサニ(Eduardo Pisani)氏は、次のように付け加えています。「NCDのような複雑な課題に対処するには、このような協力関係は前進への重要な道筋となります。分野全体での協力により、パートナー達が、変化が可能で持続可能な健康成果を生み出すことができます。私達は、PAHO基金と力を合わせて、低・中所得国家におけるNCDの負担軽減に役立つ画期的戦略を実施することを嬉しく思います。」
情報源: IFPMA/PAHO基金
(日本語リリース:クライアント提供)
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。