JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)は、2014年11月24日(月)から12月12日(金)にかけてモザンビーク鉱物資源省傘下の石炭関係技術者を対象に石炭専門家派遣研修を実施しました。本研修は、平成24年10月に日本とモザンビーク共和国の両政府が合意した“石炭産業発展5ヶ年プラン”の一環として実施したものです。
今期の石炭専門家派遣研修は、同国石炭開発事業に本格的に取り組む技術者・管理者を対象に石炭開発に必要なリモートセンシング、物理探査の探査技術、炭量評価をはじめとする経済性評価、保安環境管理を含む採炭技術・選炭技術等に関する知識習得を目的として行いました。
本研修は、同国マプト市のエドゥアルド・モンドラーネ大学での日本人専門家による座学形式講義に加えて、テテ州Revuboe炭鉱鉱区においてフィールド実習及びVale社が操業するMoatize炭鉱での施設見学を行いました。
特にMoatize炭鉱では試錐現場、露天掘採掘現場、中央監視室、選炭工場及び住民移転先であるCateme村を訪れ、炭鉱開発から生産までの炭鉱操業にかかわる一連の施設と企業の社会的責任の活動を学びました。
本研修に参加した研修生17名は、特にリモートセンシング技術及び炭量評価をはじめとする経済性評価について興味を持ち、熱心に質問を行っていました。研修最終日に行った討論会では、次年度の研修参加希望や経済性評価におけるキャッシュフローモデルを利用したシュミュレーションについての要望等、研修内容のさらなる改善に向けた建設的かつ真摯な意見が多くあり日本の協力を高く評価していました。また、本研修では、日本人専門家との交流を通して、研修生が日本の技術をより深く理解し、日本に対する信頼感を醸成する機会ともなりました。
なお、Vale社による鉱山施設見学機会の提供は、本年8月1日、JOGMECとVale S.A.との間で署名交換された金属鉱物や石炭に関する共同調査などの更なる関係強化を目的とする覚書(Memorandum of Understanding: MOU)に基づき実施されたものです。
JOGMECは今後も本事業を通じ、モザンビークの人材育成を行うことにより、同国技術者のさらなる技術力向上に貢献するとともに同国との一層の関係強化を図ってまいります。
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