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【クラーゲンフルト(オーストリア)2014年12月22日PRN=共同通信JBN】
*クロスリファレンス:写真は欧州報道写真通信社EPA( (リンク ») )、 (リンク ») seportal.de/pm/105483 から入手可能
カナダのジョン・ナ・ブラウンはホームシックに煩わされたことがない。欧州各地の大学から大学へ渡り歩くことを楽しんでいる。もっとも、気分転換用の小袋を持つに越したことはないとは思っている。
(Photo: (リンク ») )
ロシアのエカテリーナ・ペシコワは常に好奇心を持っていると話す。彼女は最近、クラーゲンフルトで多用途無人航空機(UAV)システムの研究に余念がない。Interactive and Cognitive Environments(ICE、インタラクティブ認識環境)プログラムの中で一番好きなところは、異なる文化的背景の人々と研究できることだという。
パキスタンの高学歴家庭から来たラヒーブ・ムザファルはずっと海外留学を望んでいた。でも、ホームシックになることもある。「われわれだれもが何かを得るためには、何かをあきらめなければならないよね」と心得顔で笑った。将来、グローバルな研究コミュニティーに貢献したいという。
ジャワ出身のチトラ・ハウサリ・アユニンチャスはパターン認識の分野で研究している。両親はアーティストで、彼女は自分の研究をアートやデザインに結びつけようとしている。
ムヒドゥル・イスラム・カーンはバングラデシュの首都圏で育った。彼は研究に加えて著作を愛してやまない。将来、好きな2つの活動を合わせることができればいいと思っている。クラーゲンフルトのような小さな町に戸惑いを感じるというが「娘はクラーゲンフルト生まれ。われわれの第二の故郷になった。働いて生活するのにとてもいい場所だ」と語った。
▽ICE - Interactive and Cognitive Environments
欧州の博士課程校、Interactive and Cognitive Environments(ICE)は情報通信技術の分野で研究し博士号を取得する志願者に3年間の奨学金を提供する。
研究は以下の大学のうち2カ所で実施される。
-ジェノバ大学(イタリア)
-ロンドン大学クイーン・メアリー(英国)
-カタルーニャ工科大学(スペイン)
-アイントホーフェン工科大学(オランダ)
-クラーゲンフルト大学(オーストリア)
Lakeside LabsはCarinthian Economic Promotion Fund(KWF)の協力を得て、さらに4件の奨学金も提供してこのプログラムを推進している。
ジョン・ナ・ブラウンとアレクサンダー・ゴゴレフはクラーゲンフルトを卒業する1期生になった。あと6人も近く卒業する。数多くの専門誌と国際会議の発表がこのプログラムを支持している。
Lakeside Labsはself-organizing networked systemsを中核とする情報通信技術の科学と革新の拠点である。
▽Self-Organizing Networked Systems
鳥の一団、魚の大群、アリのコロニー、さまざまな植生-自然は単純な小要素を組み合わせ、驚くほどの能力を持つ大システムにする方法を知っている。技術システムとは対照的に、自然システムは分散し自己管理する。Lakeside Labsは自己管理のコンセプトを技術システムに統合することを目指している。そのためには、ネットワーク化されたシステムの設計と運用に新たな取り組みを必要とする。自然が教える自己管理コンセプトの開発手法は、設計のパラダイムシフトやICTシステム進化の可能性を秘めており、複雑性の問題の解決に役立つかもしれない。このコンセプトは自己設定、自己最適化、自己回復、その他の自己特性を含んでいる。Lakeside Labsの研究活動は、インターネット・オブ・シングス(IoT)やサイバーフィジカル・システム(CPS)など社会に大きな影響を与えるとみられるアプリケーションドメインを使い、ネットワークシステムにおける自己組織化ソリューションに焦点を当てている。
ソース:Lakeside Labs
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