JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)は、2014年10月14日(月)から12月19日(金)の期間で、産油国技術者研修等事業「第六期掘削マネジメントコース」を開講しました。本コースには、東南アジア、中東、アフリカ、中南米の13カ国から15名の技術者が参加しました。
産油国技術者研修は、産油ガス国との人的交流及び協力関係の強化を目的に、各国政府機関や国営石油会社などから石油・天然ガス開発技術者等を日本に招聘し、JOMGEC技術センターを中心に実施しています。
今回は、通常研修「第六期掘削マネジメントコース」として約10週間、最新の情報及び知見に基づいた掘削技術からHSE※1を含む操業計画・管理に至るまでの掘削プロジェクト全体をマネジメントするために必要な講義・演習を行い、各種知識と技術の習得を目指しました。研修においては、日本人専門家による座学形式講義やワークショップを行った他、JOGMEC柏崎テストフィールドにおいて、IADC※2より認定されたWellCAP講習(英語版)を実施し、参加者全員が筆記試験及び掘削シミュレータによる実技試験に合格し、認定証の発行を受けることができました。
また、技術講義以外にも、日本語教室や、折り紙、日本食文化の体験、研修旅行などを通じて日本の文化に触れたり、工場見学等により日本社会を紹介し、日本への理解を深めると共に、日本に対する親近感、信頼感向上にも役立てる内容となっています。
本研修に参加した13カ国、15名の若手技術者は、約10週にわたるコース期間を通し、熱心に講義に取り組んでいました。
研修修了時には、掘削技術に関する技術や知識の習得と共に、国を超えて交流も行えたことで、研修生からは高い評価を得ることができました。また、滞在期間中に交流した日本人の親切な対応やコース内で体験した日本語や日本文化に接する機会などを通じ、日本に対して好印象をもっていただくことができました。
JOGMECは、1989年に当時の石油公団が本事業を開始して以来、これまで47カ国3,229名に及ぶ技術者を海外から招聘してきました。研修事業による産油ガス国の人材育成が明日の日本の資源安定供給に寄与するよう、今後も研修の強化・充実に努めてまいります。
※1 HSEとは:Health, Safety, and Environment
※2 IADCとは:International Association of Drilling Contractors
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