AsiaNet 60101(0472)
【ドバイ(アラブ首長国連邦)2015年4月9日PRN=共同JBN】National Bank of Fujairah PJSC(NBF)( (リンク ») )の完全子会社で、ドバイ金融サービス機構(DFSA)の監督下にあるNBF Capitalは、湾岸協力会議(GCC)地域でクラウドサービス・インフラストラクチャーの拡大プロジェクトを進めるPacific Control Systems(PCS)( (リンク ») )のために10億ディルハムの資金を調達した。
PCSは情報通信技術の世界的なプロバイダーで、返済まで72カ月という条件で集めた資金を、事業の拡大や運転資金に活用する。
PCSは中東でスマートシティ・ソリューションやクラウド・インフラ・サービスを展開する先進企業。その斬新なスマートシティ・サービスやクラウドベースITサービスは、政府機関と民間部門の双方が対象だが、Pacific Controlsが提供する高度なセキュリティーを確保したエンドツーエンドのサービス・パッケージングのおかげで広く市場に浸透している。
PCSが取り組む市場の規模は現在、中東だけで3600億ドルを超える。資金はNBFによるシンジケーションを通じて集め、GCC地域の顧客のためにデータセンター・インフラの拡大や、クラウドサービス・インフラの増強、自動応答サービス・ポータルの提供などに充てる。
PCSはこの地域のサービス提供に当たってマイクロソフトと提携した。
資金調達額は当初7億5000万ディルハムだったが、33%応募超過になり、コミットメント総額は10億ディルハムに達した。NBFとAl Khaliji Commercial Bank QSCがマンデート・リード・アレンジャーとして幹事行となり、NBFはグローバル・ファシリティー・エージェントも務める。
そのほかこの案件に参加したのはAl Khaliji France、Dubai Islamic Bank、United Arab Bank、National Bank of Oman、Ajman Bank、Sharjah Islamic Bankなど。Dubai Islamic Bankはシンジケーションでインベストメント・エージェントにもなった。
シンジケーションは通常融資とイスラム金融の組み合わせだが、PCSとしては過去3年間で2回目の資金調達となった。NBF Capitalが設立される前の2012年、同社はNBFのアレンジで最初のクラブ方式の融資を獲得している。調達額は2億6500ディルハムで、NBFがマンデート・リード・アレンジャー兼ブックランナー、アンダーライターとしてシンジケーションを取りまとめた。
アラブ首長国連邦(UAE)は現在ナレッジベース経済へ移行しており、PCSはこのために大きな役割を果たしている。今回の資金調達で圧倒的な投資意欲が示されたことは、PCSの将来性が認められただけでなく、NBF Capitalが顧客のために発揮できる組織的信頼性を表している。PCSは最近「インターネット・オブ・シングス(IoT)技術で最も有望な企業500社」の1つに選ばれた。
▽問い合わせ先
Tasneem Raza
Watermelon Communications
Email: tasneem@watermelonme.com
ソース:Pacific Control Systems and NBF Capital
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