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【ダブリン2015年10月7日PR Newswire=共同通信JBN】
*FenergoとAite Groupの新調査は金融機関が国境を越えた法令順守を確保するためクライアントのグローバルな観点を把握しなければならないと主張
機関銀行向けClient Lifecycle Management( (リンク ») )ソリューションの大手プロバイダーであるFenergo( (リンク ») )は7日、Aite Groupから委託された最新調査の重要な結果を公表、金融機関は複数の国・地域にまたがる法規制順守、エンティティデータ管理義務の取り扱いに苦心していることを明らかにした。
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調査によると、Anti-Money Laundering Directive IV(AMLD IV)はオンボーディング(研修)、Know Your Customer(KYC)( (リンク ») )コンプライアンス、リーガルエンティティデータ・チームにとって最大の課題になるとキャピタルマーケット機関はみていることがわかった。これに国際的ないしは地域のデリバティブ規制( (リンク ») )(Dodd-Frank, EMIR, MiFID II)、FATCAやCRS(共通報告基準)などの税法規制( (リンク ») )が続いている。調査は、こうした規制がクライアントデータを十分に管理できない企業に難題を突き付けることになることを明らかにした。
複数の国・地域にまたがる主要な課題は世界的な規制要件の多様性に集中しており、機関がKYCコンプライアンスの世界的な方針を設定する妨げになっている。それどころか、機関は国ごとの相違を考慮に入れなければならず、これが一部の規制当局による域外適用のために問題となる可能性がある。さらに、データプライバシーは一部の国、ないしは一部の大陸では微妙な問題になっており、とりわけデータのアクセスおよびストレージの面で重荷になるともいわれている。これらの国には、ロシア、スイス、英国のほか、中国、香港、インドネシア、マレーシア、シンガポール、韓国、台湾などのAPAC諸国が含まれる。
同調査結果を作成したAite Groupのバージニー・オシェア上級アナリストは「認可違反で国家規制当局と対立すれば、金融機関に対する経済的な罰則と、それに伴う名声への損害の両方が生じる可能性がある。機関はクライアントのグローバルな観点を確認し、クライアントがコンプライアンス目的のために必要とされるデータセットと最終ドキュメントを収集・管理できるようにしなければならない」と語った。
この調査はケーススタディとして、同規模の金融機関2社のオンボーディング費用を分析し、自動化された銀行の費用が主に手作業に頼る銀行の費用よりも87%少ないことを突き止めた。
Fenergoのジョー・ダンフィー副社長(プロダクト管理担当)( (リンク ») )は「明らかにKYCコンプライアンス( (リンク ») )とリーガルエンティティデータ( (リンク ») )を集中させなければならない事例があるが、すべての国・地域のクライアントに通用する万能なアプローチはないのも事実であり、集中によって悪化することもある。これを解決する特効薬はないものの、国・地域にまたがるコンプライアンスとデータの課題を克服し、それを最小化することと並行して履行できる確立された技術的かつ経営ソリューションがいくつかある」と語った。
調査で分かったその他の事項
*回答者の半数は最大の問題の1つとして重複取り組みを挙げた
*回答者の大半は平均的なクライアントをオンボードするために要する時間の見極めに苦労している
*回答した機関の半数はクライアントのドキュメンテーション蓄積のための中央レポジトリーをすでに構築したか構築中である
*KYCアプローチに対し完全に戦略的に取り組んでいる回答機関はなかったが、金融機関の大多数は少なくともKYC機能の一部を集中させており、機能全体の優先順位付けが向上し、エンタープライズレベルでの接続を増やす意図があることを示している
Aite Groupのバージニー・オシェア上級アナリストはFenergoのジョー・ダンフィー副社長とともに11月4日午前10時(米東部標準時)/午後3時(英国時間)にウェビナーに参加し、「Cross-Jurisdictional Regulatory Compliance: A Complex Data Management Web」( (リンク ») )について議論する。
▽Fenergo( (リンク ») )について
Fenergoの高度なClient Lifecycle Managementソリューションによって、金融機関は規制オンボーディングとエンティティデータ管理プロセスを効率的に管理することが可能となる。同社のルール重視のソリューションは複数の法規制枠組みとのコンプライアンスを確立し、機関全体でクライアントおよび取引先のデータとドキュメントの収集、集中、共有をサポートする。コンプライアンスを促進し、経営効率を向上させることによって、Fenergoのソリューションはクライアントの研修を迅速化し、クライアント体験全体で収益を上げ成長する時間を改善する。
▽Aite Groupについて
Aite Groupは独立系の調査・アドバイザリー企業で、金融サービス業界のビジネス、テクノロジー、法規制問題、その影響を専門としている。銀行業務、決済、証券&投資、保険の専門的知識によって、Aite Groupのアナリストは総合的な実用的アドバイスを金融サービスの主要市場参加者に提供する。Aite Groupはボストンに本社を置き、シカゴ、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロンドン、ミラノにオフィスを構え、パートナー、アドバイザー、カタリストとしてクライアントに協力し、クライアントの常識を洗い直し、クライアントが業界トレンドの最先端にとどまることを保証する。
▽問い合わせ先
Fiona McLoughlin, VP Marketing, Fenergo
T: +353-19013600
E:fiona.mcloughloin@fenergo.com
ソース:Fenergo
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