今まで、もし仮想化してこなかったとすると、これからお話しすることのどれかに当てはまっているのではないでしょうか。おそらくその全ての解決策は既に実現可能です。今回の内容を読んでいただき、本当に仮想化しないほうが良いのかを改めて考えてみていただくきっかけとしていただければと思います。
1.性能が出ない
仮想化をしていらっしゃらない方の中で、多く聞かれる「仮想化しない理由」は、性能が劣化するからということです。テストや開発用には仮想化は適しているが、本番環境やデータベースサーバーは、性能が劣化するので仮想化には向いていないだろうとの判断をされている場合がよくあります。もちろん、1つのハードウェアを複数の仮想マシンで共有している以上、少なからずオーバヘッドは存在します。これを性能劣化と呼ぶのであれば、きっと性能劣化でしょう。しかしながら、その性能劣化の度合いというのは、どれくらいのもので、どんなサイジングをしていた場合なのかを今一度考えてみていただきたいと思います。
たとえば、物理サーバー環境と同一のスペックを割り当てた仮想マシンでは、どの程度性能が違うのでしょうか。下記はOracleデータベースを使った性能比較結果です。ご覧のとおり、10%に満たない程度の劣化しか発生していません。仮想化のメリットに比べれば、非常に少ないといえるでしょう。仮想化が多く利用されてきた理由の1つに、性能的な面がクリアされて、ミッションクリティカル系のアプリケーションでも採用されてきているということがあります。メールやデータベースといった高負荷なアプリケーションであっても、仮想化済みの御客様は既に半分程度いらっしゃいます。いまや性能については、仮想化しない理由にはならないぐらいになっているのです。
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また、性能の劣化というのは、サイジングによっても大きく変わります。安全率を考慮しすぎては、余裕のある構成になりすぎてしまいますし、アグレッシブなサイジングでは、性能劣化が発生します。このバランスによって、性能は左右されることになります。この点については、次の項でお話しします。
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