株式会社紀伊國屋書店
「紀伊國屋じんぶん大賞2016 読者と選ぶ人文書ベスト30」発表
株式会社 紀伊國屋書店(代表取締役会長兼社長 高井 昌史)は、2016年2月6日(土)より全国の主要店舗にて、「紀伊國屋じんぶん大賞2016 読者と選ぶ人文書ベスト30」フェアを開催いたします。
「読者の皆さまと共に優れた人文書を紹介し、魅力ある『書店空間』を作っていきたい」――との思いから立ち上げた「紀伊國屋じんぶん大賞2016」は、今年で第6回目を迎えました。
おかげさまで、本年もたくさんのご応募と推薦コメントをお寄せいただきました。一般読者の方々からいただいたアンケートを元に、出版社、紀伊國屋書店社員による推薦を加味して事務局にて集計し、ベスト30を選定いたしました。
※2014年12月~2015年11月に刊行された人文書を対象とし、2015年11月2日(月)~12月6日(日)の期間に読者の皆さまからアンケートを募りました。当企画における「人文書」とは、「哲学・思想、心理、宗教、歴史、社会、教育学、批評・評論」のジャンルに該当する書籍(文庫・新書も可)としております。
◆「紀伊國屋じんぶん大賞2016 読者と選ぶ人文書ベスト30」
【大賞】 『断片的なものの社会学』岸政彦、朝日出版社
【2位】 『数学する身体』森田真生、新潮社
【3位】 『批評メディア論――戦前期日本の論壇と文壇』大澤聡、岩波書店
【4位】 『紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす』武田砂鉄、朝日出版社
【5位】 『生きて帰ってきた男――ある日本兵の戦争と戦後』小熊英二、岩波新書
【6位】 『はたらかないで、たらふく食べたい――「生の負債」からの解放宣言』栗原康、タバブックス
【7位】 『本を読むときに何が起きているのか――ことばとビジュアルの間、目と頭の間』ピーター・メンデルサンド、フィルムアート社
【8位】 『戦後入門』加藤典洋、ちくま新書
【9位】 『人はみな妄想する――ジャック・ラカンと鑑別診断の思想』松本卓也、青土社
【10位】 『民主主義ってなんだ?』高橋源一郎×SEALDs、河出書房新社
【11位】 『帳簿の世界史』ジェイコブ・ソール、文藝春秋
【12位】 『仏教思想のゼロポイント――「悟り」とは何か』魚川祐司、新潮社
【13位】 『不穏なるものたちの存在論――人間ですらないもの、卑しいもの、取るに足らないもの』李珍景、インパクト出版会
【14位】 『反知性主義――アメリカが生んだ「熱病」の正体』森本あんり、新潮選書
【15位】 『暴力の人類史(上・下)』スティーヴン・ピンカー、青土社
【16位】 『寺院消滅――失われる「地方」と「宗教」』鵜飼秀徳、日経BP社
【17位】 『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください――井上達夫の法哲学入門』井上達夫、毎日新聞出版
【18位】 『食人の形而上学――ポスト構造主義的人類学への道』エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロ、洛北出版
【19位】 『哲学な日々――考えさせない時代に抗して』野矢茂樹、講談社
【20位】 『日常に侵入する自己啓発――生き方・手帳術・片づけ』牧野智和、勁草書房
【21位】 『ジル・ドゥルーズの「アベセデール」』國分功一郎(監修)、KADOKAWA
【22位】 『堕ちゆく者たちの反転――ベンヤミンの「非人間」によせて』道籏泰三、岩波書店
【23位】 『モラル・トライブズ―― 共存の道徳哲学へ(上・下)』ジョシュア・グリーン、岩波書店
【24位】 『具体性の哲学――ホワイトヘッドの知恵・生命・社会への思考』森元斎、以文社
【25位】 『私の1960年代』山本義隆、金曜日
【26位】 『日本精神史(上・下)』長谷川宏、講談社
【27位】 『残響のハーレム――ストリートに生きるムスリムたちの声』中村寛、共和国
【28位】 『奴隷のしつけ方』マルクス・シドニウス・ファルクス/ジェリー・トナー(解説)、太田出版
【29位】 『神話・狂気・哄笑――ドイツ観念論における主体性』マルクス・ガブリエル、堀之内出版
【30位】 『ドゥルーズ 常軌を逸脱する運動』ダヴィッド・ラプジャード、河出書房新社
◆「紀伊國屋じんぶん大賞2016 読者と選ぶ人文書ベスト30」ブックフェア
開催期間:2016年2月6日(土)~3月上旬 ※詳細は各店舗にお問い合わせください。
◆記念小冊子配布
フェア期間中、岸政彦氏の大賞受賞コメントならびに読者推薦コメントを掲載した記念小冊子を店頭にて無料配布いたします。同冊子には、斎藤哲也氏(編集者、ライター)、山本貴光氏(文筆家、ゲーム作家)、吉川浩満氏(文筆家)による特別鼎談《「じんぶん」のモンダイを語る――2015年の人文書を振り返って》も収録されます。
リリースに関するお問い合わせ先:株式会社紀伊國屋書店 総務部広報担当
info@kinokuniya.co.jp
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。