(このプレスリリースは、2016年2月18日(米国東部時間)に発表されたプレスリリースの抄訳です。全文(英語)は、以下のURLでご覧になれます。
(リンク ») )
アナログ・デバイセズ社(NASDAQ:ADI)とConsumer Physics, Inc.(以下、CP社)は本日、食品、植物、薬品、化学物質、人体、その他さまざまな物質を包含する液体及び固体の分析を可能にする、個人および産業向け「センサTOクラウド」型IoTプラットフォームを共同開発していくことを発表しました。両社は、スマートフォン、ウェアラブル、産業、医療用アプリケーションにCP社の物質センシング技術、SCiOを搭載していく予定です。本センサTOクラウド・プラットフォームを利用することで、組成物質の検出、品質管理や、カロリー、脂質、糖分、タンパク質など幅広い成分の計測を迅速かつ確実にできるようになります。果物や野菜に含有される糖分や糖度、飲料中のアルコール濃度、燃料や石油に含有される化学成分の分析、計測など多様な用途に利用できます。
アナログ・デバイセズのIoT担当バイスプレジデント、マーティン・コッター(Martin Cotter)は次のように述べています。「アナログ・デバイセズとCP社は、我々を取り巻く世界や環境をお客様が正確に認識できるようにしたいというビジョンを共有しています。世界中をより安全で健康的な社会にしていくため、私たちは安全、確実、強力な物性分析システムを、どのような場所や地域でも使用できるよう、低消費電力かつ手頃なコストで提供していく予定です」
CP社のCEOであり、共同創業者であるドロール・シャロン(Dror Sharon)氏は次のように述べています。「アナログ・デバイセズとの共同開発を通じて、より多くのアプリケーションや産業に物質センシング技術、SCiOを提供できることをたいへん嬉しく思います。SCiO技術は、世界初のハンドヘルド式分子センサを実現しました。今後は、スマートフォンに搭載するセンサに限定されることなく、アナログ・デバイセズが提供する車載、エネルギー、産業、医療用の多彩なアプリケーションを通じて私たちをとりまく世界を分析、理解する可能性が果てしなく拡がりました。」
SCiOは近赤外線(NIR)分光法と呼ばれるサイエンス技法を応用したものです。NIRは、食品、製薬、農業、医療、石油・ガス、プラスチック、化粧品、地質学、鉱物学などさまざまな産業領域の世界中の研究所で数十年にわたり使用されてきましたが、既存の装置は大型で高価なため、現在、そして将来のIoTアプリケーションには必ずしも最適ではありません。
NIR分光法による物性分析の物理学的基盤となっているのは、分子振動が分子のタイプにより異なり、これらの振動が光に反応して固有の光学的特徴を示すという原理です。本プラットフォームでは、検体から光センサとシグナル・コンディショニング・エレクトロニクスによりこの光学的特性を検出し、更新可能なデータベースに基づく高度なアルゴリズムによってスペクトル分析した分析結果をリアルタイムでユーザに返します。
今後、カスタム・アプリケーション開発向けに、各種開発キットの提供を予定しています。SCiOエコシステム・パートナーは、即時入手可能なSCiO開発キットを使用して、スマートフォンやウェアラブルのアプリケーション開発を今すぐに始めることができます。
Consumer Physics社について
Consumer Physics社は、物質世界に関するより深い理解に貢献することを使命としています。当社の最初の製品は、世界初ハンドヘルド分子センサ、SCiOです。2014年4月、SCiOおよびSCiO開発ツールキットのプロジェクトをKickstarterに登録したところ、賞賛を浴び、数多くの賞を獲得しました。現在、Khosla Ventures、OurCrowdをはじめ、著名かつ戦略的なエンジェル・インベスターの支援を受けています。詳細については、 (リンク ») をご覧ください。SCiOデバイスと開発キットのご注文については、 (リンク ») をご覧ください。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。