AsiaNet 63722
2015年、アジアの各都市が日本人観光客にとって最もお得な旅行先に
Hotels.com、2015年度Hotel Price Index(HPI)を発表
~宿泊料金、東京は8%、大阪は24%上昇~
・旅行者が滞在先の世界中のホテルで出費した宿泊料金は、前年比でわずか1%増
・旅行者が滞在先のアジア地域のホテルで出費した宿泊料金は、全体で前年比5%減、全対象地域の中で最大の下落
・日本のホテルの宿泊料金は前年比12%増を記録。40%※1超の成長を遂げた日本の観光業に貢献
東京 - 2016年3月10日: オンラインホテル予約サイトのHotels.com(TM)は、独自に世界の主要都市にあるホテル宿泊料金を定期的に調査する『Hotel Price Index(TM)(ホテル宿泊料金指標、以下、HPI(TM))』の2015年度(2015年1月~12月)の調査結果を発表しました。2015年に旅行者が滞在先の世界中のホテルで出費した平均宿泊料金が前年比で1%増に留まりました。
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2015年は、円の変動により、ユーロ、韓国ウォン、オーストラリアドルに対する円高が進み、日本人の海外旅行、特にタイとその他のアジア諸国への旅行に影響を与えました。日本人旅行者が滞在先のアジア地域(日本を除く)で出費した宿泊料金の平均下落率は、HPI調査の対象地域の中で最大となりました。
一方、米国ドルや英国ポンドに対する円安の影響があったものの、米国内の多くの都市が引き続き日本人旅行者にとって最も人気の旅行先となりました。
訪日外国人旅行者はかつてないほど増加し、特に中国や韓国といったアジア諸国の旅行者の増加が顕著でした。
Hotels.comのアジア・パシフィック経営責任者のアビラム・チャウドリーは「2016年の年初から、円高の進行が見られることから、日本人旅行者は海外のホテル、特にタイや韓国、シンガポールといった人気旅行先のホテルをよりお求めやすい料金で予約できるようになるでしょう」と述べています。
日本人旅行者にとってアジアへの海外旅行がお得になったことは、2015年の大きな話題となりました。タイでは、プーケット、パタヤ、チェンマイなど、ほぼすべての人気観光地で宿泊料金が下落しました。そのうち、パタヤ、チェンマイでは、HPI調査の対象都市の中で最も低価格なホテル宿泊料金となりました。2015年、日本人旅行者が滞在先のソウルのホテルで出費した宿泊料金は著しく下落し、日本が韓国にとっての最大のインバウンド市場であるということを改めて示した形となりました。また、クアラルンプール、シンガポール、ヤンゴンでは、日本人旅行者がさらに旅費を使う傾向が見られました。中国、ベトナム、カンボジアではホテル宿泊料金が上昇傾向にありますが、日本人旅行者にとっては引き続き魅力的な価格帯となっています。
※1 日本政府観光局 2016年1月19日発表報道資料より
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2015年 日本人旅行者が出費したアジアのホテル平均宿泊料金及び、前年比変化率
都市名 国名/地域名 2015年 2014年 変化率
チェンマイ タイ 7,095円 7,944円 -11%
パタヤ タイ 7,895円 8,288円 -5%
プノンペン カンボジア 7,995円 6,881円 16%
シエムリアプ カンボジア 8,778円 8,131円 8%
ハノイ ベトナム 9,271円 8,381円 11%
マニラ フィリピン 9,288円 8,597円 8%
ホー・チ・ミン ベトナム 9,334円 9,024円 3%
バンコク タイ 9,987円 9,491円 5%
クアラルンプール マレーシア 10,136円 11,114円 -9%
プサン 韓国 10,656円 12,451円 -14%
ジャカルタ インドネシア 10,732円 11,197円 -4%
ソウル 韓国 10,969円 12,956円 -15%
北京 中国 12,961円 11,386円 14%
プーケット タイ 13,002円 13,577円 -4%
ヤンゴン ミャンマー 13,073円 15,133円 -14%
上海 中国 13,244円 11,250円 18%
デリー インド 13,255円 11,975円 11%
台北 台湾 13,681円 13,973円 -2%
バリ インドネシア 15,404円 15,308円 1%
香港 香港 18,257円 19,297円 -5%
シンガポール シンガポール 20,971円 21,766円 -4%
マカオ マカオ 21,209円 21,410円 -1%
*1泊1部屋当たりの宿泊料金
円に対するユーロ安の影響で、日本人に毎年人気のある多くの旅行先でホテル平均宿泊料金が下落し、2015年に日本人観光客に欧州で最も人気があったパリでは7%の下落となりました。米国内の都市のホテル宿泊料金は概ね上昇しましたが、ニューヨーク、ホノルル、ロサンゼルスは引き続き日本人に人気の上位旅行先となりました。その他の人気の旅行先における宿泊料金に関しては、シドニーでは軒並み下落、空室率の高いドバイでは9%減、また、メキシコのカンクーンでは9%増となりました。
渡航先として人気の日本
2015年の訪日外客数は前年比40%※1増と急激に上昇し、国内主要9都市すべてにおいて、平均宿泊料金が上昇しました。沖縄と広島の7%から、大阪の24%まで、大幅な価格の上昇が見られました。最大の上昇が見られた大阪では、関西空港発着のローコストキャリア(LCC)便が増え、関西空港から入国する外国人数が増えたことが影響しています。これにより、客室稼働率は85.2%※2と高い数値となり、宿泊料金が上昇したものと考えられます。
※2観光庁2016年2月29日発表 宿泊旅行統計調査(平成27年・年間値(速報値))より
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2015年度 国内主要都市のホテル平均宿泊料金及び前年比変化率
都市名 2015年平均 2014年平均 変化率
東京 16,945円 15,692円 8%
京都 16,334円 14,319円 14%
大阪 15,157円 12,257円 24%
沖縄 14,132円 13,191円 7%
横浜 13,928円 12,296円 13%
札幌 13,088円 11,245円 16%
広島 11,429円 10,724円 7%
福岡 11,209円 10,337円 8%
名古屋 10,954円 9,489円 15%
*外国人を含むすべての旅行客が出費した1泊1部屋当たりの宿泊料金
*2015年平均宿泊料金の高い順
アビラム・チャウドリーは、「旅行者が日本に滞在中に出費したホテル宿泊料金は堅調に上昇している一方、類似する世界の渡航先に比べて、日本は引き続き競争の激しい市場となっています」と述べています。
本レポートに関する詳細および他の通貨建てレポートは、hpi.hotels.com からご覧いただけます。
Hotels.comの『Hotel Price Index(HPI)』は、世界の主要都市にあるホテルの宿泊料金を定期的に調査するレポートです。旅行者が実際に支払った宿泊料金(税金・サービス料を含む)の動向を追跡し、その変動の理由を知ることができる価値あるデータを提供しています。HPIは、同社の世界中のサイトを通じて、何十万以上のホテルに対して行われた実際の予約データに基づいて作成されています。
■Hotels.comについて
Hotels.com ( (リンク ») ) は、国際的ホテルチェーンからオールインクルーシブリゾート、その土地で人気のホテル、B&Bまで、世界中の施設予約と希望通りの滞在を叶えるための情報提供を行う世界最大手のオンライン宿泊予約サイトで、Hotels.com, L.P.が運営しています。モバイルおよびタブレット用アプリは (リンク ») より ダウンロードでき、外出先からも20,000軒の直前割引施設を予約することができます。
(日本語リリース:クライアント提供)
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