中国・香港と決済を行う世界各地の金融機関の 40%近くが人民元を導入

SWIFT

From: 共同通信PRワイヤー

2016-04-05 10:09

中国・香港と決済を行う世界各地の金融機関の 40%近くが人民元を導入

AsiaNet 63927

世界各地の金融機関と中国・香港間の決済において、人民元の活用が18%増加したことがSWIFTのRBM Trackerで明らかに。

ブリュッセル、 2016年4月1日/PRNewswire/ - SWIFTのデータによると、世界各地の金融機関における人民元建て決済の導入が2桁の伸びを遂げています。2016年2月には1,131行の銀行が対中国・香港の決済に人民元を活用しました。これは、中国・香港と決済(全通貨)を行う全金融機関のうち37%を占め、また過去2年間で18%の増加となります。これらの金融機関の大半はアジア太平洋に拠点を置き(557行)、次いでヨーロッパ(376行)、米州(124行)、アフリカおよび中東(74行)が続きます。2014年2月との比較では、もっとも伸び率が大きかったのは米州(31%増)であり、続いてアジア太平洋(18%増)、ヨーロッパ(17%増)、アフリカおよび中東(12%増)となります。

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また、SWIFTのデータからは、対中国・香港の人民元建てオフショア決済の24%はグローバル展開している中国系銀行(つまり海外に支店や子会社を持つ中国の銀行)が取り扱っていることも明らかになっています。

SWIFTアジア太平洋決済部門責任者のMicheal Moonは次のように述べています。「全世界の人民元建て決済のボリュームは変動しやすく、実際に前月比では決済額は減少しましたが、これはおそらく春節の季節的影響によるものです。さらに、メディアでも大々的に報道されているように、人民元建て決済に要する日数は、過去最長となるレベルにまで伸びています。しかし、アジア太平洋をはじめ世界各地で人民元を導入する金融機関が増えていくことで、国際決済における人民元活用の普及が世界的にさらに進み、引き続き時間をかけて人民元の国際化が促進されると考えられます」

2016年2月時点で人民元は国際決済に主に利用される通貨として引き続き5位を維持し、国際決済総額に占める割合は1.76%となりました。2016年1月からは27.5%の減少となります。なお、同期間中に全通貨の決済額は1.3%減少しました。

SWIFTと人民元の国際化について
2010年以降、SWIFTは様々な出版物や報告書を通じて人民元の国際化に関してお客様や金融界を積極的に後押ししてきました。SWIFTではBusiness Intelligence SolutionsチームよりRMB Trackerの重要な導入統計データ、人民元国際化の影響についての洞察、人民元決済およびオフショア決済のガイドラインについての展望を公開している他、銀行の人民元建て金融商品の導入支援、徹底的な分析およびビジネス・インテリジェンスの提供も行っています。さらにオフショア決済センターや中国の金融界とも連携して、人民元のさらなる国際化のサポートも行っています。

SWIFTネットワークはグローバルな人民元建て取引を全面的にサポートしており、SWIFTのメッセージングサービスではFINの標準中国語コード(CCC)やMX(ISO20022標準メッセージ)の中国語文字を用いて文字転送も可能となっています。また、SWIFTは人民元に特化したビジネス・インテリジェンスに関する一連の商品・サービスを提供して金融機関や企業をサポートしている他、『オフショア・クロスボーダー人民元ベストプラクティス・ガイドライン』の発行に向けて業界と協力し、人民元関連のバックオフィス業務の標準化を進めております。

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SWIFTについて
SWIFTはグローバル会員制協同組合であり、安全な金融メッセージング・サービスを提供する世界有数の機関です。

金融コミュニティを対象にメッセージングとコミュニケーション基準のプラットフォームを提供するほか、決済ネットワークへのアクセスやシステム統合、カウンターパーティ・顧客・銀行の識別、分析、金融犯罪コンプライアンスなどの領域で支援する製品やサービスも提供します。

SWIFTは200を超えるの国と地域にある、11,000以上の銀行や証券会社と、市場インフラ、法人顧客をつなぐ通信プラットフォーム、製品、サービスを提供しています。SWIFTを活用することで、ユーザーは標準化された財務情報を安全かつ確実に交信できます。SWIFTは信頼できるサービスプロバイダーとして、円滑な海外・国内送金を促進し、世界中の貿易取引をサポートします。コスト削減、リスク軽減、非効率な業務の撤廃を実現する方法を常に模索しつつ、最高品質の業務を追求しています。

SWIFTはベルギーに本社を置き、国際的なガバナンスと監視を通じて、組合体制の中立的かつグローバルな特性を発揮します。世界中に広がるオフィスのネットワークを介して、すべての主要な金融センターで積極的に活動を展開しています。

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(日本語リリース:クライアント提供)

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