ポール・G・アレン氏の調査でアフリカゾウの生息数の劇的減少が明らかに

Vulcan Inc.

From: 共同通信PRワイヤー

2016-09-01 10:07

ポール・G・アレン氏の調査でアフリカゾウの生息数の劇的減少が明らかに

AsiaNet 65516 (1050)

【ホノルル(米ハワイ州)2016年9月1日PR Newswire=共同通信JBN】
*IUCN世界自然保護会議で1日に発表された調査結果はアフリカサバンナゾウの生存を確保するための大規模な世界的自然保護政策の決定を告げるだろう。

ポール・G・アレン氏のVulcan Inc.( (リンク ») )は1日、サバンナゾウについてのアフリカ全域での初めての調査である「Great Elephant Census Report(大規模ゾウ生息数調査)」( (リンク ») )(GEC)の憂慮すべき結果を発表した。国際自然保護連合(IUCN)世界自然保護会議( (リンク ») )で、同日明らかにされる報告では、GECは調査した18カ国中15カ国でアフリカサバンナゾウの生息数が30%減少したことを示している。(注1)

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慈善活動家でVulcanの創立者であるポール・アレン氏は「これは国境、文化、法律圏を超えた特別な協力である。われわれは大規模な調査の完了を成功させたが、われわれが知ったことは深い不安を引き起こすものである。ゾウの生息数の劇的な減少というこの知識を得て、われわれは行動を起こすことへの集団的責任を共有し、この偶像的な種の保存を確保するためにあらゆることをしなければならない」と語っている。

2年余りの期間で、標準化されたデータ収集、検証法を使ってGECはほとんどのアフリカサバンナゾウの数と分布を決定し、将来の調査と傾向分析のベースラインを提供する。

最終結果は以下のことを示している。

*サバンナゾウの生息数は2007年から2014年の間に30%(14万4000頭)減少した。(注2)
*現在の減少率は年率8%で、主として密猟のためである。減少率は2007年から2014年まで加速した。
*調査した18カ国の35万2271頭が調査対象だった。この数字はこれら諸国のサバンナゾウの少なくとも93%にあたる。
*調査したゾウの84%は法的に保護された地域で目撃され、16%は保護されていない地域で目撃された。しかし、多数のゾウの死体が多くの保護地域内で発見され、ゾウが公園内でも公園外でも争っていることを示唆している。

GECの首席調査員でElephants Without Borders(国境なきゾウ、 (リンク ») )の創立者であるマイク・チェース氏は「アフリカゾウを救えないのであればそれ以外のアフリカの野生動物を保護するという希望は何なのか。正しいツール、研究、保護の努力、政治的意志によって今後数十年間ゾウの保護を助けることができるという希望を私は持っている」と述べている。

相当量の個人的時間と努力に加えてポール・アレン氏は700万ドル以上の資金を費やし、このプロジェクトを運営し、技術をつくり出し、この調査結果をオンラインで利用できるようにしている。

Vulcan Wildlife Conservationのジェームス・ドイッチ・ディレクターは「2013年12月に81機の飛行機、286人の乗組員で開始されてから、調査完了までに約46万3000キロを飛行したこのプロジェクトは、多くのパートナーの側にヘラクレスのような努力を求めた。それがなければこの事業が可能にならなかった調査対照18カ国の自然保護部門スタッフおよびわれわれのリードNGOであるElephants Without Borders、90人の科学者、技術諮問グループ、その他のNGOパートナーの協力と重要な貢献をたたえたい」と語っている。

IUCNの2016年アフリカゾウ現状リポート(AESR)で報告される大陸サバンナゾウの生息数の少なくとも3分の2はGECの調査結果によるものである。このリポートは南アフリカ・ヨハネスブルクでの第17回CITES関係者会議(CoP17)に先立って刊行される。このアップデート版AESRはゾウの将来に関する主要な政治的決定を形成するために使われる。

GECが明らかにした事実を深く憂慮したアレン氏はゾウの保護を最優先の問題とし、個人、組織、世界各国政府とともに、将来の世代がゾウについて本で読んで知るのではなく、ゾウをその目で見ることができるようにするために努力している。

新たな計画には密猟がゾウの群れを激減させているとみられ、適切な生息数のデータが緊急に必要な地域の森林ゾウの生息数調査が含まれている。またVulcanは保護管理地域のリアルタイムの情報を提供するビジュアル・データ・プラットフォームも提供する。この新システムはケニアでパイロット・プログラムとして展開されている。

最後に、アフリカのゾウの死活的な窮状についてのより幅広く理解をつくり出すためにポール・アレン氏のVulcan Productionsは今年2つの映画をリリースする。秘密を暴いた長編ドキュメンタリー映画の「The Ivory Game(象牙ゲーム)」は象牙密輸の闇の世界暴くものであり、「Naledi: A Baby Elephant's Tale(ナレディ:赤ん坊ゾウの物語)」はボツワナのゾウのリハビリ計画で生まれて1カ月で両親とはぐれた赤ん坊ゾウの実際の物語である。

GECの結果についての詳しい情報は以下を参照:

*The African Elephant Atlas(アフリカゾウ・アトラス、 (リンク ») )、Vulcanの「Great Elephant Census Report(大規模ゾウ生息数調査)」( (リンク ») )のインタラクティブなウェブベースのデータ可視化
*首席調査員マイク・チェース氏の「Continent-wide survey reveals massive decline in African savanna elephants(大陸規模の調査がアフリカサバンナゾウの大幅減少を明らかにする)」( (リンク ») )報告書

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(注1)合計18カ国で調査が行われたが、比較データが得られたのは15カ国にとどまった。

(注2)18カ国中15カ国でGECがサンプル調査した大規模生息数については以前の比較可能な数がある。

ソース:Vulcan Inc.

▽問い合わせ先
Janet Greenlee
press@vulcan.com
+1 (206) 342-2000

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