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【ニューデリー2016年11月14日PR Newswire=共同通信JBN】
▽事実関係
インドの500ルピー、1000ルピー両紙幣の廃貨は、国内の汚職とブラックマネーと戦うため2016年11月8日にインド政府が取った措置である。11月8日深夜からすべての500ルピー札と1000ルピー札は、インド法定通貨としての受け入れを停止された。
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世界的に見て、これは異常なことではない。いくつかの国の中央銀行は、そのほとんどを非常に高額の金種で、経済に巨額の現金を投入している。米国では100ドル紙幣が現金供給の80%を占める。日本でも1万円(約100米ドル)札が総現金保有量の90%を占めている。多くの国で、この現金の大部分がアンダーグラウンドのブラック経済を支えてきた。
▽なぜ実施されたのか?
廃貨は、テロリズムの資金に利用されるとみられる流通紙幣偽造を阻止し、国内のブラックマネーを厳しく取り締まる取り組みとして実施された。
▽この措置の影響
廃貨は圧倒的な量で銀行預金の増加をもたらす。銀行は維持するべき現金準備率(CRR)があり、預金が増えれば融資を増やせるため、融資活動を増強することになる。与信(融資)が容易になり、金利が下落しそうだ。こうして、近い将来により大きな海外投資を誘致することになる。
さらに、この措置は恐らく地価を含めて不動産価格を押し下げる。と言うのも、投資家は不動産に持ち金を利用することができず、建設業者はより安価での販売を強いられる。インドの不動産部門におけるより大きな透明性は、この国のイメージ改善に役立ち、より大きな海外投資を引きつける。
▽執筆者について
ニーラジ・バガット(Neeraj Bhagat)氏は1997年以来、インド勅許会計士協会(ICAI)の会員である。英国の国際会計士協会アソシエートメンバーでもある。同氏は、インドの公認会計士企業Neeraj Bhagat & Co.の創設者である。同社はニューデリー、グルガオン、ムンバイに事務所を構えて、世界のさまざまな多国籍企業にサービスを提供している。同社は世界の10大会計事務所連合の1つAllinial Global Accounting Associationに参加している。
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ソース:Neeraj Bhagat & Co.
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