玉川大学が1月24日から、陸前高田の食材を使ったメニューを学内対象に限定販売 -- 震災直後から支援を続ける文学部太田ゼミのコラボレーション

玉川大学

From: Digital PR Platform

2017-01-19 08:05


玉川大学(東京都町田市)は1月24日(火)~27日(金)まで、岩手県陸前高田市の食材を使ったメニューを同大Cafeteria Sakufu(学生食堂)にて限定販売する。これは、東日本大震災以来、陸前高田市で復興支援活動を継続して行っている文学部太田ゼミの学生らが企画したもの。「丸々しいたけ入り煮込みハンバーグ定食」や「わかめラーメン」などを日替わりで提供する。また、期間中は売店で陸前高田の「おやき」と「がんづき」(蒸しパン)も販売する。


この企画のポイント

・東日本大震災直後から5年間の継続的な支援で学生が気づいた今できる形を実現
・「震災を風化させない」、「他の学生にも知ってもらいたい」と考えて学生食堂で陸前高田の食材を伝ったメニューを学生から提案した
・細くとも長く続く継続的な取引により、陸前高田の農家経営の安定化を図ることを目的としている

■文学部太田ゼミ生らが陸前高田の食材で限定メニューを立案
 玉川大学文学部の太田美帆准教授のゼミでは、2011年の東日本大震災直後から、ボランティアとして岩手県陸前高田市の復興支援活動を行っている。「今私達に出来ること」をゼミ生で考え、これまでに、被災者の生の声を書き残す「聞き書き」活動や、仮設団地における夏祭り支援、浜作業・農作業支援などを通して、被災地の住民と交流してきた。
 2016年9月には「今と昔のつながりを大切に、そして陸前高田の今を五感で感じる」をテーマにゼミ合宿を実施。民泊や農業体験を行い、その体験を記した冊子『私たちが五感で感じた陸前高田』を作成した。また、11月の学園祭「コスモス祭」では、陸前高田で捕れたタコを使ったタコカラポテト(タコとジャガイモのから揚げ)を販売し、その売り上げを現地に寄付するなど継続的な支援活動を続けてきた。

 こうした中、震災の状況や復興の現状だけではなく、活動を通じて五感で感じた野菜や果物のおいしさ、人の魅力などを発信することが継続的な復興支援のために役立つと考え、学生らは学生食堂と陸前高田の食材のコラボレーションというプロジェクトに取り組んだ。
 「陸前高田の味力」をキャッチコピーに、これまで交流を深めてきた生産者から食材や商品を仕入れ、同大の学生食堂であるCafeteria Sakufuの協力のもと、販売メニューを決定。1月24日(火)から27日(金)まで、同食堂で限定メニューを販売する。

■限定メニューの味から、陸前高田の人々の思いを伝えたい
  1月に入手できる食材(椎茸・トマト・わかめ・りんご)を活用したメニューを検討した。

 <丸々しいたけ入り煮込みハンバーグ定食>
 ハンバーグにまるごと椎茸をトッピングしただけでなく、パテの中にもみじん切りの椎茸を練りこみ、椎茸の旨味がほんのり感じられる逸品である。

<「恋するとまと」タコライス>
 JAおおふなと高田支店の「恋するとまと」を使用したことがポイント。「『恋するとまと』は震災後に栽培されるようになった品種。土を使わずアイメックという特殊なフィルムに水分や養分を通して栽培するので、塩害被害を受けた農地でも生産できるものだ。

<わかめラーメン>
 広田湾で穫れた肉厚の「塩蔵わかめ」がたっぷり入っている。

 定食に付く小鉢には期間限定でりんごが添えられる。このりんごは野崎奈夕さん(4年)が2016年のゼミ合宿で民泊したお宅で収穫されたものを採用した。

 また期間中、売店では陸前高田の「めぐ海工房」で作られた「おやき」「がんづき」も販売する。期間中は食堂で現地、陸前高田のスライドショーも公開する予定。

■太田准教授のコメント――変化する復興の意識。情報発信から継続的な経済復興支援へ
 太田准教授は今回の活動について「『津波の恐ろしさを語りたい』から、『いつまで被災地って呼ばれるの?』と、東日本大震災の復興も一昨年くらいから、ステージが変わってきています。被災地の方も普通の話がしたい。一方では、復興は終わっているわけではないし、東京ではもう関心が薄れてしまっているところもあります」と語り、学生たちの取り組みを次のように高く評価している。
 「なるほどと思ったのは、限定メニューのキャッチコピーも、私が考えていた『応援』『支援』ではなく、学生たちは『現地のよさを知ってもらいたい』と、あえて『味力(魅力)』を選びました。陸前高田に残っている人たちは街を守り、ふるさとを守り続けています。塩害に遭った田や農地を、もう一度、もとに戻したい。その土地への思いやりんごへの愛着など、ふるさとを思う気持ちに私たちは感動しました。復興への思いは味につながっています」。

 限定メニューの概要は下記の通り。

◆限定メニュー販売概要
【期 間】 1月24日(火)~27日(金)
【場 所】 玉川大学Cafeteria Sakufu
※学生対象の食堂のため一般の方のご利用はできません。
【メニュー】
・<1月24日(火)期間限定>丸々しいたけ入り煮込みハンバーグ定食 580円
・<1月25日(水)期間限定>「恋するとまと」タコライス 550円
・<1月26日(木)期間限定>わかめラーメン(味は醤油、塩、味噌、豚骨の4種類) 410円
・<1月27日(金)期間限定>選べる小鉢の「りんご」(定食とのセット)
※メニューは提供個数に限りがあります。

※詳しくはこちらから
  (リンク »)

▼本件に関する問い合わせ先
 学校法人玉川学園教育企画部広報課
 東京都町田市玉川学園6-1-1
 TEL: 042-739-8710
 FAX: 042-739-8723

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