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【シカゴ2017年3月7日PR Newswire=共同通信JBN】米エネルギー省のアルゴンヌ国立研究所(Argonne National Laboratory)の科学者たちはこのほど、水中に流出した石油、ディーゼル油の浄化に利用できるOleo Spongeと呼ばれる新しい発泡体を発明した。この物質は、水中から油を素早く吸収するだけでなく、再利用可能であり、表面にとどまらずすべての水塊から分散して広がった油を引き寄せることができる。この水中から油を容易に吸収する泡の塊がOleo Spongeである。この物質は、油を絞り出して再利用でき、油そのものは回収される。
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アルゴンヌのナノスケール物質センターの科学者で、シカゴ大学分子工学研究所フェローである共同発明者のセス・ダーリング氏は「Oleo Spongeはわれわれが知る限り、前例がない一連の可能性を秘めている」と語った。
同研究所の科学者たちは、家庭用品のクッションから絶縁体まで、すべてに使われているありふれたポリウレタンフォームの研究から始めた。この発泡体は、イングリッシュマフィンのような多くのへこみや割れ目を持ち、原油をつかみ取るに足る十分な表面積を提供できる。科学者たちは、プライマーの硬い層を泡に注入するため、アルゴンヌでこれまでに開発したナノテクノロジー技術を利用した。これによって新しい界面化学の泡となり、原油をつかみ取る第2の分子層を確実に付着することができた。
ニュージャージー州にある国立オイルスピル・レスポンス研究&再利用エネルギー試験施設のOhmsettと呼ばれる巨大な海水タンクで実施された試験で、Oleo Spongeは、水中と水上の双方からディーゼル油と原油を回収することに成功した。
ダーリング氏は「この物質は極めて頑健である。われわれは何十回の数百回もテストし、その都度、材料を絞ったが、損壊することは全くなかった」と語った。
Oleo Spongeは、船舶の往来でディーセル油や石油が蓄積しやすい港湾を日常的に浄化する目的に利用できる可能性もある。
科学者チームはこの物質の商品化を積極的に期待している。このテクノロジーのライセンス取得に関心のある者、さらなる開発のため研究所と共同研究したい向きは、partnerships@anl.gov に問い合わせを。
同研究は米沿岸警備隊および安全環境執行局から資金を提供されている。科学者チームはこの物質の開発に当たって、エネルギー省科学局のナノスケール物質センターの施設を利用した。詳しい情報は以下を参照:www.anl.gov/articles/argonne-invents-reusable-sponge-soaks-oil-could-revolutionize-oil-spill-and-diesel-cleanup
ソース:Argonne National Laboratory
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