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【広州(中国)2017年7月4日新華社=共同通信JBN】第10回中国バイオ産業コンベンションと第1回広州国際バイオ・フォーラムが7月3日に中国の広州で開催された。戦略開発拠点として浮上する広州は、バイオメディカル産業の生産額が2025年には数兆元に達する見通しだ。
広州のチェン・チイン副市長は「広州は中国の3大医療センターの1つで、近年はバイオメディカル産業が珠江デルタの巨大な医療市場を基盤にして急速に成長している。生物製剤・医療産業の付加価値は2016年に、広州の新興戦略産業の20%以上を占めた。広州はバイオ産業開発をリードするプラットフォームになる十分な力がある」と語る。
広州は近年、IAB計画を実施している。次世代情報技術、人工知能、バイオ医薬品技術などの新興戦略産業のことである。広州開発区(Guangzhou Development District)はバイオ医学開発のハブとして、広州国際バイオ・アイランド(広州国際生物島)と広州サイエンス・シティー(広州科学城)、中国・シンガポール広州ナレッジ・シティー(中新広州知識城)を含めたバイオ産業団地を構築した。このうち広州サイエンス・シティーには430社以上のバイオメディカル事業者が集まり、中国・シンガポール広州ナレッジ・シティーはGE Biotech ParkやBeiGeneなどの大型プロジェクトを誘致した。
広州開発区を管理する委員会のソン・シューウェイ副委員長によると、開発区のバイオメディカル業界企業数は1000に達し、一定規模以上の企業の総生産額は523億元に上る。遺伝子検査サービスや診断試薬生産、標的薬物の研究開発といった精密医療産業の集積はすべて網羅され、Pei DuanqingやPei Xuetao、Deng Hongkuiなど中国の幹細胞分野のトップR&Dチームがこの地区に集まった。シューウェイ副委員長は「広州開発区バイオメディカル産業の生産額は2020年には数千億元になる」と話した。
広州開発区科学技術部のシア・ジアン副部長は同じ日、広州国際バイオ・フォーラムが今後は広州国際バイオ・アイランドに定着し、毎年開催されて、グローバルなバイオ産業開発のための「ダボス・フォーラム」に発展させる意向を明らかにした。
実際、中国の国家バイオ産業基地と中国・イスラエル間のバイオ産業協力基地としての国際バイオ・アイランドは、広州バイオ産業の発展の縮図である。2011年以来、同アイランドには国内外のバイオメディカル・医療企業の地域本部やオペレーションセンター、R&Dセンターが置かれている。現在はKingMed DiagnosticやSaliai、さらに他の150プロジェクトがアイランドに定着し、精密医療を取り巻くバイオメディカルの有名なR&Dセンターになろうとしている。
ソース:The Guangzhou Development District
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