フロスト&サリバンの新たな調査分析「バーチャルパワープラントのグローバル市場:2022年までの展望」によると、VPPの世界市場規模は2022年までに1億4400万米ドルに到達する見通しです。今回の調査分析におけるVPP市場は、分散型電源を供給する電力会社と供給先を連携するソフトウェアを対象としています。同市場規模は、VPPのソフトウェアベンダーによる売上を対象とし、エネルギー貯蔵システムや分散型電源およびそれに付随する支出額は除外されます。
VPPソリューションの導入拡大においては、グリッドの接続性における課題や不十分な政府政策、電力会社による投資の不足といった課題が一部の地域において存在します。この様な課題に対して適切に対処がなされれば、米国やドイツ、英国といった国々でのVPP市場の成長が予測されます。これに続き、日本やオーストラリアでも、大規模なVPPの商業化が行われることが今後見込まれます。
「IoT(Internet of Things)やビッグデータなどのテクノロジーの誕生によって、特定の用途でのグリッドデバイスから、オープンなプラットフォームでコミュニケーションを取れる多目的のコンピューター・デバイスへの移行が今後進んでいくでしょう。これに伴い、電力会社は再生可能エネルギーの高い発電容量を持つ地域や、規制や法整備が整った地域を中心に、VPPソリューションの展開を進めていくでしょう」と、フロスト&サリバンのエネルギー・環境部門リサーチアナリスト、ラジャリンガム・チンナサミは話します。
VPPはグリッドの安定性や回復性、電力需要のピーク時における発電量を改善することが可能です。また、分散型エネルギーの発電容量を一定に保つ機能や、グリッドの状態の変化に応じて必要となる操作の実行が可能であり、VPPを活用することで意思決定に要する時間は分単位から秒単位に短縮することができます。
「VPPを最も効果的に利用するには、屋根やインバーター、電力管理システムや他の分散型電源などのあらゆる構成要素からのデータ収集が中央集中型システムにおいて処理されることが必要です。この様な統合型のグリッドネットワークは、個々のシステムに関するデータのグループ間での共有において、技術面での大きな課題も同時に生み出すでしょう」とチンナサミは述べます。
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Global Virtual Power Plant Market, Forecast to 2022
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