編集部からのお知らせ
宇宙ビジネスの記事まとめダウンロード
記事まとめ「テレワーク常態化で見えたこと」

ブロックチェーンが成長の鍵--フロスト&サリバンが示す、ドローン配送のこれから

大場みのり (編集部)

2019-03-18 09:58

 コンサルティング会社のFrost&Sullivanは、「ドローン配送のグローバル展望と市場機会」を発表した。日本法人のフロスト&サリバンジャパンが3月15日に発表した。

 この調査で修理やメンテナンス用ドローンの需要は今後拡大し、電子商取引(Eコマース)で利用される配送ドローン(マルチコプター型や固定翼型)も2025年までに220万台に到達すると予測する。これまでドローン配送の試験飛行は、米国、英国、カナダ、オーストラリア、日本、スイスを含む15カ国で行われてきた。実施企業は、Flirtey、Flytrex、Ziplineといったドローン配送ベンチャーや、Amazon、Alphabet、阿里巴巴(アリババ)、京東商城(JD.com)、Airbus、UPSなど。

 Frost&Sullivanは、テクノロジ、Eコマース、航空、ロジスティクスなどの知見がある異業種がドローン配送ビジネスに参入することで、市場は成長すると語る。

 同社モビリティ部門のコンサルタントであるジョー・プラヴィーン氏は「迅速な配送、交通渋滞の緩和、遠隔地へのアクセス、ミスのない配送など、ドローンは利便性の高さから末端の配送拠点と消費者を結ぶ配送手段として期待されている。ドローン配送に関わる技術は多岐にわたる。ドローン配送サービスを行う企業は現在、ドローンのソフトウェアプラットフォーム開発企業と提携し、AI(人工知能)や自動飛行技術の開発に取り組んでいる。さらに、騒音を抑制する次世代型のドローン用プロペラを開発する企業との提携においても膨大な市場機会が存在する」と話す。

 ドローン配送サービスの実施拡大に向けて、サイバーセキュリティへの投資の重要性を同社は語る。ブロックチェーンによって、商用ドローンの安全で正確な追跡調査や飛行制御が可能になる説明する。ブロックチェーンの暗号化技術によって安全性が確保されたネットワークは、ドローン同士、コマンドセンター同士、エンドユーザーの携帯電話との安全な通信を実現するという。

 同氏は「ドローン配送サービスは、企業にも大きな市場機会をもたらすだろう。その機会を活用するには、ドローン飛行規制の策定が必要だ。米国の多くの州では、ドローンの飛行許可が認められる状況や用途に関する法規制の枠組みが策定中である」と述べた。

 Frost&Sullivanが考えるドローン配送サービスの市場拡大に向けて必要な取り組みは、次の通りである。

  • 新たなビジネスモデル確立のための、特定のニーズに応じたドローンの開発
  • ドローン配送の円滑な運用に向けた、流通中心地、配送プラットフォーム、充電ステーションなどサポートインフラの確立
  • 政府機関との密な連携を通じた、ドローン配送の運用における規制枠組みの策定
  • 安全性や飛行規制、騒音といった課題の解決

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    MITスローン編著、経営層向けガイド「AIと機械学習の重要性」日本語版

  2. クラウドコンピューティング

    AWS提供! 機械学習でビジネスの成功を掴むためのエグゼクティブ向けプレイブック

  3. クラウドコンピューティング

    DX実現の鍵は「深層学習を用いたアプリ開発の高度化」 最適な導入アプローチをIDCが提言

  4. セキュリティ

    ランサムウェアを阻止するための10のベストプラクティス、エンドポイント保護編

  5. セキュリティ

    テレワークで急増、リモートデスクトップ経由のサイバー脅威、実態と対策とは

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]