一般観光客の体験発掘も受付中
静岡市では、江戸城をしのぐ大きさだったといわれる駿府城の天守台発掘調査を、昨年8月から開始しており、1年間で来場者数が8万人を突破した。
徳川家康の人生最後の居城となった駿府城、この天守台発掘調査の大きな特長は、発掘の様子を目の前で見学できるよう毎日公開している点。隣接する「情報館きゃっしる」では、発掘された出土品の展示なども行っており、多くの観光客が訪れている。
この1年で、金箔瓦も発見された。1585年(天正13年)に徳川家康が駿府城の築城を開始し、1590年(天正18年)に江戸へ移った後の一時期、城主を務めたのが豊臣秀吉の家臣、中村一氏であり、この金箔瓦は中村氏在域期の1590年~1601年(天正18年~慶長6年)に葺かれたものと考えられている。大御所となった家康が駿府城を居城とするために行った1607年(慶長12年)の大改修前の記録はほとんど残っておらず、天正期駿府城の資料として歴史的価値が高いという。
また、同発掘エリアでは、今年10月まで期間限定で、一般観光客向けの体験発掘も実施中。体験日は、9月9日、10日、23日、24日、10月8日、14日、22日、28日となる。各日9時30分から10時30分、14時から15時の1日2回、各回定員40名。申込方法は、静岡市コールセンター(054-200-4894、8時~20時まで)で電話受付、先着順で定員になり次第締め切りとなる。当日は、駿府城紹介ビデオ視聴・展示見学から始まり(約10分)、体験発掘(約30分)、瓦の拓本(約20分)を体験。なお、雨天時は発掘の代わりに瓦の洗浄体験を実施。体験料金は中学生以上1000円で中学生以上には現地限定販売のガイドブックがつく。小学生は500円。
会場は、静岡駅から徒歩15分程度。問い合わせは、静岡市歴史文化課 054-221-1085、 (リンク »)
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。