国際交流基金アジアセンター
東南アジアの「歴史的都市のまちづくり」をテーマに
文化遺産国際協力コンソーシアム シンポジウム
10月7日(土)に東京国立博物館で開催
国際交流基金(ジャパンファウンデーション)アジアセンター (リンク ») は、文化庁 (リンク ») び文化遺産国際協力コンソーシアム (リンク ») と共催で、歴史的都市保全に取り組んでいる有識者や実務者を招へいし、歴史や文化を尊重したまちづくりはどうあるべきかを考えるシンポジウムを10月7日(土)に東京国立博物館 (リンク ») にて開催します。
本シンポジウムは、多様な文化特性を持つ東南アジアにおいて、「歴史的都市を守りながら発展させるまちづくりとは?」をテーマに、各国の専門家が課題と展望を議論するものです。
東南アジアには、人々を魅了する歴史的都市が数多くあります。世界遺産であるフエやホイアン(ベトナム)、ビガン(フィリピン)、ペナンやマラッカ(マレーシア)はもとより、文化遺産を多く抱えるヤンゴン(ミャンマー)などでは、歴史的な建物を保全し、文化観光に役立て、社会の発展につなげようと取り組んでいます。経済開発の急速な進展に伴い、社会状況が変化し、人々の価値観が多様化する中で、歴史的都市の魅力を保全する取り組みも進んでいますが、同時に課題も抱えています。
住民と行政がともに歴史と文化を尊重した都市開発を目指し、その歴史的環境を受け継いでいくためには、将来の展望を共有し、それを実現するために、関係者が合意を形成し、総合的な計画に反映させることが大切です。住民・行政・専門家の対話を常に行い、相互に理解を得て、協力体制を発展させることも求められます。
本シンポジウムは、ASEANの国々で歴史的都市保全に取り組んでいる有識者や実務家から話を聞き、そして、意見を交換し、現状と課題について認識を共有することによって、今後の相互協力の発展につなげようとするものです。
■シンポジウム概要
【日時】
2017年10月7日(土)13時~17時30分(開場12時30分~)途中入退場可
【会場】
東京国立博物館 (リンク ») 平成館大講堂(所在地:東京都台東区上野公園13-9)
【言語】
日本語/英語(同時通訳あり)
【定員】
300名(事前申込み制)
【参加費】
無料
【申込方法】
文化遺産国際協力コンソーシアム公式サイトのフォームよりお申し込みください。
(リンク »)
【主催】
文化庁、国際交流基金アジアセンター、文化遺産国際協力コンソーシアム
【後援】
外務省、東京文化財研究所、奈良文化財研究所、国際協力機構、住友財団、三菱財団、トヨタ財団、文化財保護・芸術研究助成財団、ユネスコ・アジア文化センター文化遺産保護協力事務所、日本ユネスコ協会連盟、国立民族学博物館、日本イコモス国内委員会、NHK、朝日新聞社、産経新聞社、東京新聞、日本経済新聞社、毎日新聞社、読売新聞社
■プログラム(予定)
13:00-13:05 開会挨拶
石澤良昭(文化遺産国際協力コンソーシアム 会長/上智大学アジア人材養成研究センター 所長)
13:05-13:50 基調講演
「保存とは人々がすべてである:
アジアの都市における歴史的な町並みの保存と持続可能な発展」
ヨハネス・ウィドド(シンガポール国立大学 准教授)
13:50-14:20 講演1
「ジョージ・タウンのリビングヘリテージを持続させる-世界遺産都市の挑戦-」
クレメント・リャン(ペナン・ヘリテージ・トラスト 評議員)
14:20-14:50 講演2
「持続可能な発展のツールとしてヤンゴンの遺産を保存する」
モーモー・ルウィン(ヤンゴン・ヘリテージ・トラスト 所長/副会長 )
14:50-15:05 休憩
15:05-15:35 講演3
「小さな町が抱く大きな夢:世界遺産都市ビガンと、遺産が主導する持続可能な発展」
エリック・ゼルード(聖トマス大学大学院CCCPET 所長)
15:35-16:05 講演4
「ホイアンの文化遺産保護と現代社会発展の対立を解決する」
グエン・スー(元ベトナム・ホイアン市人民委員長)
16:05-16:35 講演5
「ホイアン旧市街のまちづくりと日本の国際協力」
友田博通(昭和女子大学国際文化研究所 所長)
16:35-17:20 ディスカッション
司会:大田省一(京都工芸繊維大学 准教授)
パネリスト:講演者全員
17:20-17:30 まとめ・閉会挨拶
上野邦一(奈良女子大学 国際親善教授)
【国際交流基金アジアセンターについて】 (リンク »)
独立行政法人国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は、全世界を対象に総合的に国際文化交流事業を実施する日本で唯一の専門機関です。アジアセンターは 2014 年4月に設置され、ASEAN 諸国を中心としたアジアの人々との双方向の交流事業を実施・支援しています。日本語教育、芸術・文化、スポーツ、市民交流、知的交流等さまざまな分野での交流や協働を通して、アジアにともに生きる隣人としての共感や共生の意識を育むことを目指しています。
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