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【南京(中国)2017年11月2日新華社=共同通信JBN】2017年10月28日、第5回GCHERA World Agriculture Prize(世界農業賞)の表彰式が南京農業大学(Nanjing Agricultural University、NAU)で催された。ゲント大学Botanical System Biology Centerのディレクター、ディルク・インゼ(Dirk Inze)教授が植物栄養器官、バイオマス、生産性の研究における傑出した貢献により農業の高等教育分野における唯一の世界的な賞である2017年World Agriculture Prizeを受賞した
インゼ教授は長らく植物栄養器官の分子構造、バイオマス、種子結実度などに関する謎の解明に力を尽くしてきた。教授はまた、植物細胞の周期的調節を最初に研究した学者でもある。教授が率いた研究グループは植物細胞の周期的調節の核心要素を発見し、これらの要素が植物の成長や収穫量を向上させるために有益であることも証明した。
インゼ教授はこれらの研究成果の応用、産業用途への変換にも熱心に取り組み、関連業界の発展に力を尽くした。インゼ教授の尽力によって設立された「Ghent Agricultural Biotechnology Park」は現在、世界で2番目に大きい植物バイオテクノロジー・クラスターで、ゲント大学およびCollege of Life Scienceの基礎植物研究チームと協力している。その他、バイエル、BASF、シンジェンタなどの大企業も作物改良の研究に参加している。
World Agriculture Prizeは中国農業科学院(CAAS)前院長のザイ・フーチュー教授と南京農業大学学長ジョウ・ガンホン教授によって、2012年10月20日、同大学の110周年の折に正式提案されたもの。同賞はGlobal Confederation of Higher Education Associations for Agricultural and Life Sciences(GCHERA、農学生命科学高等教育協会世界連盟)と南京農業大学の共催によるもので、農業分野の教育、研究、革新に従事する会員団体のミッションの世界展開を促進するために、このミッションへの優れた貢献を行った個人を表彰する。Da Bei Nong Groupが「Open Fund of World Agriculture Prize」を設立、資金集めを行っている。
ジョウ・ガンホン教授は「南京農業大学はGCHERAと手を組んでWorld Agriculture Prizeを促進し、世界的な農業科学・技術の代表的な賞に育てるとともに、世界の科学者が農業科学の発展、革新、促進に参加するよう呼びかけていく考えだ」と述べた。
ここ数年、賞は作物改良、土壌改善、食品工学、獣医学などの分野で傑出した貢献を行った科学者に与えられており、国連食糧農業機関(FAO)、国連教育科学文化機構(ユネスコ)およびその他の国際的な機関からの大きな関心と指示を得ている。
詳しい情報はウェブサイト( (リンク ») )を参照。
ソース:Nanjing Agricultural University(NAU)
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