雪道のノーマルタイヤ、制動距離はスタッドレスの約1.7倍!衝突被害軽減ブレーキが作動しても止まれない!?

JAF

From: PR TIMES

2017-11-17 16:50

JAF(一般社団法人日本自動車連盟 会長 矢代隆義)は、降雪時期を前に、雪道・凍結路における「ノーマルタイヤやスタッドレスタイヤ等の制動距離」と「衝突被害軽減ブレーキ(いわゆる自動ブレーキ)」について検証を行い、その結果を11月17日(金)よりホームページに公開しました。



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雪がほとんど降らない地域では、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンを持たないユーザーが多く、降雪時でもノーマルタイヤで走行することでスリップ事故や渋滞の原因になっています。

「ノーマルタイヤやスタッドレスタイヤ等の制動距離」の実験では、圧雪路※1と氷盤路※2での制動距離(40km/hから急ブレーキ)を6種類のタイヤ※3で検証しました。

※1 圧雪路とは、雪が踏み固められた状態の路面。
※2 氷盤路とは、凍結した路面(アイスバーン)。
※3 タイヤはすべて新品で、1.ノーマルタイヤ、2.スタッドレスタイヤ、3.オールシーズンタイヤ、4.ノーマルタイヤ+チェーン、5.ノーマルタイヤ+オートソック、6.ノーマルタイヤ+スプレーチェーンで実施しました。


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テスト結果表※4は以下の通りで、圧雪路ではスタッドレスタイヤが最も短い距離で停止できましたが、ノーマルタイヤはその約1.7倍も制動距離が長くなりました。オートソックやスプレーチェーンは短い距離で止まれたものの、路面や走行距離によって繊維が傷んだり、スプレーした液剤が取れてしまい、安定した性能を得ることが難しく、あくまでも緊急用として考える必要があります。また、チェーンについては、種類や路面状況によって今回のように制動距離が長くなることもあるので注意が必要です。


一方、氷盤路ではチェーン装着が最も短い距離で停止でき、これはチェーンに埋め込まれた金属製のピンが氷盤に食い込み、グリップ力が上がったと思われます。ノーマルタイヤ、オールシーズンタイヤ、オートソック、スプレーチェーンは軒並み制動距離が長くなり、ノーマルタイヤはチェーンの約1.8倍も制動距離が長くなりました。

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※4 テスト結果の制動距離はそれぞれ3回の平均値。

JAFでは、雪道でのノーマルタイヤは、スタッドレスタイヤなどと比べて、明らかに制動距離が長くなり、極めて危険になるので、スタッドレスタイヤやチェーンを必ず装着するよう呼びかけています。

 また、たとえスタッドレスタイヤを装着していても氷盤路など路面状況によっては制動距離が長くなることもありますので、過信は禁物です。

衝突被害軽減ブレーキ(いわゆる自動ブレーキ)の実験では、雪道でもシステムが適切に作動して障害物(前方に停止車両と見立てたもの)との衝突を回避できるのかを圧雪路と氷盤路で速度は10km/hと30km/hで検証しました。


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テスト結果表は以下の通りで、いずれの場合も障害物を検知してシステムは作動しましたが、圧雪路の10km/h以外は止まることができず、停止車両に見立てた障害物に衝突してしまいました。自動車メーカーが“作動には条件がある”というように滑りやすい路面の場合、衝突被害軽減ブレーキが十分に効果を発揮できないことがあり、過信は禁物です。
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雪道では先進安全機能に頼りすぎない、安全な速度と十分に車間距離をとった運転を心がけましょう。


■テスト結果:JAFユーザーテスト(走れても止まれない、雪道のノーマルタイヤ)
[動画編] 走れても止まれない、雪道のノーマルタイヤ: (リンク »)
    衝突被害軽減ブレーキ 圧雪路と氷盤路で検証: (リンク »)
[資料編] 走れても止まれない、雪道のノーマルタイヤ: (リンク »)
    衝突被害軽減ブレーキ 圧雪路と氷盤路で検証: (リンク »)

プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)
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