AltairのBusiness Development Academic Markets部門でSenior Directorを務めるMatthias Goelkeは、「学生の方々はFEKOを使用することで、産業に広く普及している先進的な計算電磁気学(CEM)ツールの経験を積むことができます。こうした経験は、将来のエンジニアとしてのキャリアで大いに役に立つはずです」と述べています。
Li氏の優勝論文『Wideband MIMO Handset Antennas based on Theory of Characteristic Modes』(特性モード理論に基づく広帯域MIMOハンドセットアンテナ)は、LTEバンド13、GSM850、GSM900の周波数帯で通信するスマートフォン向けのデュアルMIMO(複数入力、複数出力)アンテナの設計について考察したものです。一般にスマートフォンの場合、素子同士を十分に離そうにもスペースが限られていること、また広い帯域幅が必要になることから、MIMOアンテナの性能を高めることは決して容易ではありません。そこでLi氏は、FEKOの特性モード解析を使用することで、素子のレイアウトと給電を最適化し、接地板で理想的なモードを励起させることができました。さらに、すべての周波数で優れたパターンダイバーシティと傑出したECCを達成できました。実機を制作してS11と利得を測定したところ、シミュレーション結果と非常によく合致しました。
Matthias Goelkeは、「今年度は稀に見る質の高いエントリーが集まったため、優勝者のほかに、2名に奨励賞を授与することを決定しました」と述べました。奨励賞は、UCLA(アメリカ・カリフォルニア州)のVignesh Monohar氏とインド工科大学(インド・カンプール州)のVinoth Kumar氏に送られました。
優勝したLi氏は、「賞をいただけたことはとても嬉しく、また非常に光栄に思います。私の論文を評価していただいた審査員の方々に感謝します。これからのキャリアへの大きな励みになりました。電磁気学を専攻する学生として、FEKOはEM問題を解くためのリソースとツールがとても充実していると思います」と述べています。本年度の指導者賞は、Ke Li氏の指導教官であるYan Shi氏に送られます。
優勝者と奨励賞を受賞した方々の資料は、こちら (リンク ») からダウンロードできます。2018年度FEKO Student Competitionの詳細は、2018年3月にAltair Universityのウェブサイト上で発表予定です。
用語解説
Altairについて(Nasdaq:ALTR)
1985年に設立されたAltairは、ビジネスパフォーマンスの改善のために、設計、プロセス、意思決定を統合かつ最適化するシミュレーション技術の開発と様々な分野への適応に注力しています。 2,000人を超える従業員を擁するAltairは、米国ミシガン州トロイに本拠を置き、24ヵ国に69以上のオフィスを構えています。 顧客は多種多様な業種にわたり、その数は5000社以上にも及んでいます。 詳細については、www.altairjp.co.jpをご覧ください。
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