厚生労働省が本年4月17日に発表した「平成27年市区町村別生命表の概況」によると、箕面市の平均寿命は、男性が82.5歳で近畿3位(全国7位)、女性が88.2歳で近畿1位(全国20位)となりました。市区町村別生命表は、国勢調査による日本人人口と人口動態統計をもとに、死亡状況を市区町村単位で比較分析するもので、平成12年から5年(国勢調査年)ごとに作成され、今回が4回目となります。
前回の平成22年の統計では、箕面市の平均寿命は、男性が80.7歳、女性が87.0歳で、全国平均(男性79.6歳、女性86.4歳)は上回っているものの、全国上位50位以内にも入っていませんでした。しかし、この5年間で、男性が1.8歳、女性が1.2歳も平均寿命が延び、今回の結果となったものです。
2.疾病予防の取り組みについて
箕面市では、他市町村に先駆け平成10年度から全てのがん検診を無料で実施しています。受診率は、常に府内トップクラスを維持しています。
また、特定健康診査も、平成20年度の制度開始時から無料で実施しています。平成28年度の受診率は36.6%と府平均30.0%を大きく上回り、常に府内上位の受診率を維持しています。加えて、生活習慣病の予防や重症化予防のため、市の保健師が長年にわたって地域で健康教育・健康指導を、地道に進めてきました。
こうした取り組みの成果として、市民の健康意識・疾病予防意識は高く、がん検診や特定健康診査の受診率の向上に結びついています。
3.健康長寿の取り組みについて
箕面市では、平成27年度から「健康長寿」を市の重要施策に位置づけ、庁内に「健康長寿プロジェクトチーム」を設置し、全年齢をターゲットにした健康長寿施策を進めています。
「元気で長寿なかたが多いまち」をめざし、「スポーツ施設マネジメント計画」に基づく市内スポーツ施設のリニューアルをはじめ、健康で生きがいをもって活躍・活動できる環境整備や外出促進策を推進しています。例えば、60歳以上のかたを対象に、新しい趣味やお出かけのきっかけになるよう、「箕面シニア塾」を開講しています。講座は、体力アップや脳トレなど健康に寄与する内容を充実させています。
30代・40代からの健康意識の向上や運動習慣が、生活習慣病の予防と健康寿命の延伸に果たす役割は大きいと考えられるため、既存のスポーツ教室やスポーツのつどいの内容を再編し、30代・40代のスタート(今から初心者としてスポーツを始める)・リスタート(学生時代にやっていた種目をまた始めるなど)を支援しています。
箕面市では、全国や大阪府と比較して、男性・女性とも健康寿命(健康上問題なく暮らせる期間)が長いため、支援や介護を要する期間が短くなっています。
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