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【重慶(中国)2018年5月21日新華社=共同通信JBN】「Chongqing Liangjiang Star(重慶両江星)」と名づけられたOS-Xロケットが5月17日午前7時33分、中国北西部の試験場で初飛行を終了した。
北京に本拠を置く民間企業OneSpace Technology(零壱空間航天科技)が開発した「Chongqing Liangjiang Star」ロケットの打ち上げは、非国家の中国製ロケットが初めて軌道に乗ることに成功した記録である。ロケットは長さ9メートル、重さ7200キロ。距離273キロメートル、306秒間の初飛行中の最大高度は38.742キロメートル、最高速度は音速の5.7倍以上に達した。
この飛行は、Xシリーズロケットの機能をテストしただけでなく、将来の製品設計のための技術的サポートの提供に役立つ抵抗低減と空気圧ストラットの熱の低減の検証といった一定の科学研究課題も完了した。最大高度(40km)とマッハ数(4-6)といった特定のテスト条件の検証にも役立った。OneSpaceのシュー・チャン創業者兼最高経営責任者(CEO)によると、飛行の成功は高等教育機関と企業との協力の有効性を証明した。
OS-Xロケットは、特に航空宇宙技術試験用に設計された飛行運搬プラットフォームで、中国の航空試験産業のギャップを埋めるのを助け、高度な航空宇宙技術の実践と応用を促進するだろう。
OneSpace Technologyは、重慶両江新区に生産と組立に専念する支店を開設、北京本社は研究・開発を中心とする。
OneSpaceロケットの開発成功は、同新区の航空宇宙産業の競争力を新たなレベルに引き上げた。重慶両江新区は、汎用航空、輸送航空、航空宇宙に参加する総合的な産業集団を発展させてきた。重慶両江新区管理委員会(Chongqing Liangjiang New Area Management Committee)によると、同新区はこうした部門の成長促進のため、学術、産業発展の強みを生かしていくだろう。
重慶両江新区は上海の浦東新区、天津の浜海新区に続き3番目に国務院に直接承認された国家新区で、中国初の内陸国家新区でもある。
詳細は、http://english.liangjiang.gov.cn/ を参照。
ソース:Chongqing Liangjiang New Area Management Committee
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