筋幹細胞の維持の仕組みの解明と筋ジストロフィー治療への応用

University of Minnesota Medical School

From: 共同通信PRワイヤー

2018-11-08 09:58

筋幹細胞の維持の仕組みの解明と筋ジストロフィー治療への応用

AsiaNet 76181

ミネアポリス, 2018年11月8日 /PRNewswire / --

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発表概要
ミネソタ大学医学部幹細胞研究所(ミネソタ州、米国)のバーマ研究員と朝倉淳准教授はフランスのリヨン大学の協力を得て、「筋幹細胞」の維持を制御する司令塔である「血管ニッチ」とその形成のカギとなる仕組みを解明した。この研究成果は、現地時間10月4日付けで米科学誌「Cell Stem Cell」に掲載された。

発表内容
研究の背景・先行研究における問題点
筋幹細胞は骨格筋の再生を司っており、筋傷害や運動後の筋再生に重要なだけではなく、筋幹細胞の維持の破綻は筋ジストロフィーの進行を早め、筋萎縮および筋力低下を引き起こす。 従って、筋幹細胞を筋肉中で維持する方法の開発および筋幹細胞を移植する方法は筋肉の再生能力の回復に重要である。しかしながら、筋肉中で筋幹細胞がどのような場所(ニッチ)に存在し、そのニッチからどのような因子が骨格筋幹細胞の維持に関与しているのか明らかにされていなかった。

研究内容
朝倉准教授は、血管を増加させると筋ジストロフィーの進行が遅れることを10年前に発見していたが、その理由が明らかになっていなかった。今回、ミネソタ大学とリヨン大学の共同研究チームは組織透明化技術と最新の顕微鏡技術を用いて、筋幹細胞の局在を筋肉内で可視化することに成功し、血管細胞が幹細胞ニッチとして筋幹細胞の維持に重要な働きをしていることを発見した。さらに血管からのタンパク質因子によって筋幹細胞の維持が制御されていることが明らかになった。

社会的意義・今後の予定
本研究により骨格筋再生機構の解析が進み、筋幹細胞の維持および筋幹細胞移植法の開発を加速させ、筋ジストロフィーや老化などによって進行する筋萎縮および筋力低下の新たな治療法開発につながる。

発表雑誌
雑誌名「Cell Stem Cell」2018年10月4日
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論文タイトル:Muscle Satellite Cell Cross-Talk with a Vascular Niche Maintains Quiescence via VEGF and Notch Signaling

著者:Mayank Verma,Yoko Asakura,Bhavani Sai Rohit Murakonda,Thomas Pengo,Claire Latroche,Benedicte Chazaud,Linda K. McLoon,Atsushi Asakura

<概要>
この論文はCell Stem Cell雑誌にアメリカ東部標準時間2018年10月4日付で掲載されました。
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<朝倉淳研究室概要>
朝倉淳研究室は、2003年以来、ミネソタ大学医学部・幹細胞研究所・筋ジストロフィー研究所において、筋ジストロフィーの新たな治療法を開発するためにマウスを用いて研究を行っている。特に、筋幹細胞移植および血管新生を誘導する方法に注目して研究を進めている。

<本件に関するお問い合わせ>
広報担当者名 朝倉淳(准教授)
TEL:+1-612-624-7108 FAX:+1-612-624-2436 E-mail:asakura@umn.edu
URL: (リンク »)

情報元: University of Minnesota Medical School

(日本語リリース:クライアント提供)

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