酪農学園大学(北海道江別市)食と健康学類管理栄養士コース・栄養教育学研究室(杉村留美子准教授)の4年生6人が、社会福祉法人明日佳と共同で「三笠のうめ酢レシピ集」を作成した。うめ酢とは、梅干をつくる際に出てくる調味液のこと。一般的な酢よりも塩分が強いのが特徴で、学生らはそれを生かした「たこのカルパッチョ」や「うめ酢ジューシーから揚げ」など20品のレシピを考案。三笠市の道の駅や三笠高校生レストランでうめ酢の付録としてセットで販売され、好評を得ている。
梅干は梅を塩で漬け込むが、塩の効果によって梅から水分が出てきて、梅が液体に漬かった状態となり、この液体をうめ酢という。
札幌市に所在する社会福祉法人明日佳は三笠市に事業所を持ち、梅園も運営している。梅園では毎年5月初旬から中旬にかけて梅の花が満開となり、三笠梅祭りが開催される。これらの生梅は梅干しに加工され、無添加のうめ酢が作られる。
明日佳から大学に「一般的な酢のイメージと異なり、塩分が強いうめ酢の特徴を生かした料理を考えてほしい」という依頼があり、2年前に栄養教育学研究室でプロジェクトが発足した。
学生たちはクエン酸(疲労回復に効果的な栄養素であり、爽やかな酸味が特徴)などの良質な梅の栄養がうめ酢に含まれていることに着目。醤油に代わる調味料として毎日の食事にうめ酢を取り入れることを考え、「たこのカルパッチョ」「うめ酢ジューシーから揚げ」「とり肉さっぱり煮」などの料理を考案した。さらに、うめ酢瓶のラベルデザインにもアイデアを提案するなど、積極的にプロジェクトに取り組んできた。
レシピ集は、三笠市の道の駅や三笠高校生レストラン「MIKASA COOKING ESSOR」でうめ酢の付録としてセットで販売され、好評を得ている。
学生らは「三笠はお年寄りが多く住む町なので、レシピの文字も大きく見やすくし、冊子の大きさは持ち帰りやすいポケットサイズに工夫しました。うめ酢は酢というよりも塩分を強く感じますが、その特性を生かしました。夏場は汗がたくさん出るので塩分を必要とします。そのため、ナトリウムが豊富なうめ酢を取り入れることで、熱中症予防にもなります。また、梅の風味がするのでさっぱりと食べられます。手軽にうめ酢を取り入れていただけるよう、簡単に作れるレシピになっています。毎日の食卓にぜひ、うめ酢を試してみてください!」とコメント。
また、梅嫌いの児玉玄徳さんと木村野乃香さんは、梅嫌いの人でも食べられる「うめ酢でジューシーから揚げ」を考案した。
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