京都産業大学ギャラリーは、第17回企画展「即位—京都産業大学図書館所蔵資料にみる—」開催に伴い、所功名誉教授を招いて「御代替わりを彩る儀式と祭祀」と題した講演会を行った。
所功名誉教授は、企画展に出展していた「桜町天皇御即位式図」や「後桜町天皇御即位図巻」などを取り上げ、即位に関する儀式について解説を行った。
「桜町天皇御即位式図」は掛軸であり、図には紫宸殿に安置された高御座や南庭に出仕する諸官の様子が描かれている。所名誉教授はこの高御座について、今年の即位のために平成30(2018)年に京都御苑から東京に運ばれたことにも触れ、儀式において重要な役割を持つことを説いた。
一方、「後桜町天皇御即位図巻」は即位の儀式に携わる諸官の衣装が詳細に描かれた巻子本で、後桜町天皇は白の礼服を着用した姿で表されている。所名誉教授は、男性天皇の場合、即位式の装束は赤の袞衣(こんい)であり、巻子に描かれている白の礼服は女性天皇の特徴を捉えたものであることを説明。また、巻頭には紫宸殿の屋根に白い鳥がとまっている様子が描かれており、即位式の間に白い鳥が飛来したことは奇瑞であり、これを発見した者は階位が上がったという話も披露した。
「即位式・即位礼」と「大嘗祭」は、昭和天皇までは一連の儀式は京都で行われており、大嘗宮といった建物は京都御苑内に造営されたという話もあった。所名誉教授は、一般にはなじみの薄い儀式について非常に分かりやすく丁寧に説明し、来場者からも「言葉は知っていたが、内容や儀式の一連の流れを具体的に知る事ができた」と好評であった。
むすんで、うみだす。 上賀茂・神山 京都産業大学
<関連リンク>
・講演会「御代替わりを彩る儀式と祭祀」を開催
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・第17回企画展「即位--京都産業大学図書館所蔵資料にみる--」(3月18日~5月2日)
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・京都産業大学ギャラリー(京都産業大学むすびわざ館内)
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