類のないフェラーリ・ボートのエンジン修復に着手

ミルトン・ベレット(Milton Verret)

From: 共同通信PRワイヤー

2019-06-20 15:55

類のないフェラーリ・ボートのエンジン修復に着手

AsiaNet 79298 (1120)


【マラネロ(イタリア)2019年6月19日PR Newswire=共同通信JBN】
*エンツォ・フェラーリ氏の祝福を受けて建造された世界唯一のフェラーリ駆動ボート

史上唯一のフェラーリ駆動ハイドロプレーンがイタリア・マラネロの本拠地で世界的に注目されている。エンツォ・フェラーリ氏自身がじきじきに手掛けて1952年に建造されたこの歴史的な類のないハイドロプレーンは、名高いフェラーリ・クラシケ技術センターで来たる70周年の記念日に備えている。

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「アルノXI(Arno XI)」と名付けられたボートはスピード世界記録を破るために建造され、かつてない血統があり、1953年にイタリアのイゼオ湖で時速240キロ以上という不倒の記録を打ち立てた。ボートの最初のオーナー、アキレ・カストルディ氏はフェラーリ・グランプリのドライバー、アルベルト・アスカリ、ルイジ・ビロレジ両氏の友人になった。有名な2人のレーサーは、カストルディ氏が唯一の船舶用特製フェラーリエンジンを所有することを助けた。エンツォ・フェラーリ氏はプロジェクトに直接関与することに同意し、モーター建造、テストの各段階を監督した。フェラーリのエンジンデザイン責任者、アウレリオ・ランプレディ氏と技術チームは全員、プロジェクトに直接関わった。

クラシック・フェラーリの原状回復を担当するフェラーリの1部門、フェラーリ・クラシケのルイジーノ・“ジジ”・バルプ所長は「これはフェラーリ史上最も重要なエンジンの1つだ。われわれはこれまで建造された最も貴重で希少なフェラーリを修復したが、その対象は自動車のエンジンやボディーに限られていた。この特異な装置向けに特別に手作りされた1952年フェラーリエンジンの修復は、フェラーリ本社のわれわれ全員にとって生涯忘れられないスリルだ」と語った。

ボートの4代目で現オーナーであるオースティンの実業家ミルトン・ベレット氏は「フェラーリのトップ技師になって、エンツォ・フェラーリ氏自身が建造、設計を助けたものと同じ部分を作業できるなんて想像もできない。ユニークで珍しいフェラーリのコレクターとして、F1レース仕様のフェラーリエンジンが駆動するレーシングボートに比べるものは何もない。エンツォ氏の個人的関与に加えて、大半のモータスポーツファンの垂ぜんの的である動くエンジンを持つ。極めて珍しいことだ」と語った。

今でもアルノXIに搭載されている1952年モーターは、4.5リットル、375型、12気筒のフェラーリエンジン(エンジンブロックに1952の刻印)。これはフェラーリが前年、シルバーストンの英国グランプリで初めてF1チャンピオンになったものと同型である。エンジン圧縮比は12:1で、2枚羽スクリューに1万rpmの力を生む。モーターは通常の点火プラグ12本ではなく、24本の二重磁気点火システムを装着している。モーターは配電器キャップの代わりに磁気を使うことで、水をかぶっても駆動し続ける。

フェラーリエンジンは当初350 bhpで製造された。しかし、1953年初めの初期試走とレースを経て、ボートのスピードは優に時速100マイルを超えたものの、エンツォ・フェラーリ氏は高い圧縮比を可能にするメタノール燃料用にエンジン改良を指示した。彼は2つのルーツコンプレッサー(ツインスーパーチャージャー)と大容量4チョークキャブレターを加えたが、その結果、エンジン出力は最終的に500 bhpを超えた。ボートはこのフェラーリエンジンのおかげで、数多くのスピード世界記録の血統を得た。

バルプ氏は「フェラーリの私のチームがエンジンの仕事を終えたら、カストルディ氏とわれらの創業者、フェラーリ氏が1952年に初めてエンジンキーを回したのと同じ方法でボートを航行させる」と付け加えた。

ベレット氏は「ボートは70周年に間に合わせて、必ず完全な状態にしてもらいたかった。フェラーリの歴史保存が全てだ。この種の希少性はフェラーリの価値を何千万ドルにもする。『ただ1つ』のボート所有は莫大な値打ちがある」と述べた。

アルノXIは2012年以来、イタリアにある2つのフェラーリ博物館にベレット氏から貸し出され、ビジター数十万人に鑑賞されている。ボートは1951年のフェラーリF1レーシングカーの隣に展示され、陸上、水上双方のフェラーリの優位性を示した。

バルプ氏によると、「これはフェラーリ史の進行中の章。われわれのエンジンはまさしく永遠に動くようにできており、70年を間近にして、類のないデザイン、注文手作りのこれが今、フェラーリ・クラシケ部門にあるのは光栄だ。ベレット氏はそれをわれわれに任せた。われわれは世界のフェラーリ・ファンのために同じことをする」。

フェラーリ・クラシケはフェラーリ・ボートの作業を初秋までに完了する見通しで、ベレット氏はその後、各地のフェラーリ・ファンに披露する世界ツアーを計画している。

▽ミルトン・ベレット氏について
ミルトン・ベレット氏はテキサス州オースティンの企業家、慈善家で、米国全土の児童慈善団体に協力している。ベレット氏はクラシックカー、ボート、ロックンロール記念品の熱心なコレクターでもある。米国で大成功を収めている企業数社の創業、経営に責任を負っている。

▽問い合わせ先
Dean Leipsner
dean@fullthrottlemarketing.com
Austin, Texas, USA
+1 (512) 387-0049

ソース:Milton Verret

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