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日本・東京 ーMedia OutReach ー2019年12月12日 ー 社会不安が続く中、今夏の香港への訪問者数は大幅に落ち込んだ一方で、香港からのアウトバンドは引き続きわずかながらも増加したことが分かりました。
事実、今年7月~9月の期間、香港から海外への訪問者数は延べ2,300万人で、前年同期から1.7%増となりました。このうち、空港利用者数は330万人と0.8%減少したものの、クルーズ船ターミナル利用者数は逆に13万1,101人と0.45%増となっています。ライフスタイルの一環として、休暇を海外で過ごすという香港市民の習慣そのものには変化がなかったことを示していると言えるでしょう。
6月以降現在に至るまで、香港コンベンション&エキシビジョンセンター(HKCEC)やアジアワールド・エキスポ(AWE)には問題なくアクセスでき、国際展示会も1つを除いてすべて予定通り開催されて通常どおり営業しています。コンベンションセンターや国際展示会は明らかに抗議の対象にはなっていません。
香港の人口は約740万人であるにもかかわらず、2018年のアウトバウンド支出額は265億米ドルに達し、世界で第11位、アジアでは中国(本土)、韓国に次ぐ第3位の規模になっています。2018年の香港の人口1人当たりのアウトバウンド支出額は平均3,580米ドルで、オーストラリア(約1,500米ドル)、英国(1,150米ドル)、ドイツ(1,140米ドル)をはるかに上回っており、香港は質の高いアウトバウンド市場だと言えます。
香港からの旅行先のうち、たとえばオーストラリアは今年7月までの7カ月間の香港からの訪問者数は17万9,000人で前年から1.6%増となったほか、タイへの旅行客は1月~8月までの8カ月間で前年から4%増の72万2,000人となっています。
今年第3四半期(7月~9月)の日本への香港人訪問者数は56万2,970人で前年同期から2.2%増となり、特に9月は23.56%増と大幅な伸びとなっています。中国本土に比べると、人口ではわずか0.6%に過ぎない香港が、訪日者数では中国全体の25%に相当する数に達しており、2018年1年間の訪日者数は前年から7.1%増の221万人と、日本にとって世界で4番目に大きな市場になっています。
抗議デモが続く中、「ITE 2019」は無事、予定どおり開催されました。2日間のバイヤー商談会にはバイヤーと業界関係者、合わせて11,613人の参加があり、11%が海外からの参加者でした。中国からの参加者は26%で、広東省を中心に中国南部の幅広い地域からの参加がありました。一般にも公開された2日間の来場者73,665人は、大部分が質の良い海外個人旅行者(FIT)です。今回のITEに出展した675の業者のうち87%以上が海外からの出展者で、約80のブースを出した日本は今回のITEで2番目に大きなパビリオンとなりました。
「第34回ITE(レジャー)」および「第15回ITE MICE」を合わせた「ITE香港2020」は、2020年6月11日~14日に香港コンベンション&エキシビジョンセンターで開催される予定です。
ITEは中華人民共和国文化観光部や香港政府観光局等の支援を受けてTKSエキシビション・サービス社が主催しています。
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